I.6.5.3 XDCEは、VDLモード3受信可能パケットを受取り次第、ANI(GNI)受信可能状態g1に移るものとする。
I.6.6 受信不可能手順
I.6.6.1 VDLモード3受信不可能パケット(RNR)は、当該SVCが追加のデータ・パケットを一時的に受入れることができなくなったことを示すために使用する。このVDLモード3RNR状態は、VDLモード3RRパケットまたはVDLモード3除外パケットの受信によってクリアされる。
I.6.6.2 XDCEは、同位XDCEからVDLモード3RNRパケットを受取った場合、そのSVCのPR値を更新して、当該SVCに関するデータ・パケットのXNIへの送信を中止するものとする。XDCEはANI(GNI)受信不可能状態g2に移る。
I.6.6.3 XDCEは、指示されたSVCに関するVDLモード3データ・パケットを同位XDCEからもはや受取ることができない場合、その同位XDCEにVDLモード3RNRパケットを送信するものとする。このような条件下で、XDCEはADCE(GDCE)受信不可能状態f2に移る。
I.6.7 リセット手順
I.6.7.1 XDCEは、同位XDCEかDCEのいずれかからVDLモード3リセット要求パケットを受取るかまたは誤り状態のために自身でリセットを行う場合、次の措置を取るものとする。
a) 同位XDCEに送信済みのVDLモード3データ・パケットを、ウィンドウから取除く。
b) 同位XDCEに送信されていないが、一部のパケットは送信済みのMビット・シーケンス内に含まれているVDLモード3データ・パケットを、送信待ち状態にあるデータ・パケットの待ち行列から削除する。
c) 不完全なMビット・シーケンスの一部を成す同位XDCEから受取ったVDLモード3データ・パケットは廃棄する。
d) 下位ウィンドウ・エッジをゼロに設定し、次に送信されたパケットはゼロのシーケンス番号(PS)を持つようにする。
e) 同位XDCEとの間で交換した未解決のVDLモード3割込みパケットはすべて、未確認のままで残す。
f) 転送待ち状態のモード3割込みパケットはすべて廃棄する。