I.6.4.4.2 VDLモード3データ・パケットの発信源(ADCEまたはGDCE)は、(受信者からの許可を得ずに)フロー制御ウィンドウを満たすより以上のVDLモード3データ・パケットを送ってはならない。更なるパケットを送信するためには受信者は、明示的許可を与えるものとする。
I.6.4.4.3 この許可情報は、次に予定されるパケットのシーケンス番号の形式とし、PRと表示する。受信者は、ウィンドウの更新を希望し、かつ、送信者に送るデータを持つ場合、情報転送にVDLモード3パケットを使用するものとする。ウィンドウを更新しなければならないが送信するデータがない場合は、VDLモード3受信可能(RR)またはVDLモード3受信不可能(RNR)パケットを送るものとする。この時点で「スライディング・ウィンドウ」を移動させ、新しいPR値で開始する。XDCEには、承認なしに15個を超えるパケットを転送する権限はないものとする。
I.6.4.4.4 次に送信する予定のVDLモード3データ・パケットのシーケンス番号(PS)がPR<PS<PR+14(モジュロ16)の範囲内である場合、そのシーケンス番号は「ウィンドウ内」にあると定義し、XDCEはそのパケットを送信する権限を持つものとする。そうでない場合は、パケットのシーケンス番号は「ウィンドウ外」と定義し、XDCEはそのパケットを同位XDCEに送信してはならない。
I.6.4.4.5 受信したパケットのシーケンス番号(PS)がシーケンス内の次の順番でウィンドウ外の場合、XDCEはこのパケットを受入れなければならない。次のようなシーケンス番号(PS)を持つパケットの受信は誤りと見なす。
a) ウィンドウ外
b) シーケンス外
c) フロー制御可能状態に入った後の最初のデータ・パケットがゼロでない。
I.6.4.4.6 有効なPS番号(すなわち、シーケンス内の次のPS)を持つVDLモード3データ・パケットを受信した場合は、下位ウィンドウPRをそのPS値に1を加えた数値に変更しなければならない。パケット受信シーケンス番号(PR)は、VDLモード3データ、受信可能、受信不可能または除外パケットにより発信側XNIに伝達するものとする。15個のパケットを格納するのに十分なバッファスペースがある場合、8パケットを受取った後にXDCEは、有効なPR値を同位XDCEに送信する。