3.6.4.3 情報転送
情報転送手順については、以下の各項に記述のとおりとする。
3.6.4.3.1 伝送待ち行列管理
管理フレーム(ACK、CTRL_CMD、CTRL_RSP)は、ネットワーク管理メッセージとして分類し、それに従って優先順位付けをするものとする。
3.6.4.3.1.1 優先順位処理
リンク層は、サブネットワークから受信した優先順位パラメータに従って各情報フレームに優先順位番号を割当てるものとする。情報フレーム優先順位の数は、付録Fの2.11.2項に定義のとおりとする。フレームは、各優先順位レベルの範囲内で先入れ先出し方式によりMACサブレイヤに転送しなければならないが、リンク層管理フレームは例外的に、他のネットワーク管理トラフィックに優先して転送されるものとする。
3.6.4.3.1.2 勧 告
媒体アクセスの回数を軽減するため、新しく伝送待ち行列に到着した情報フレームについてはその優先順位を点検し、その順序に従って同じ優先順位の既存フレームを単一のMACサブレイヤ・アクセス・イベントに組込むことによりグループ化する必要がある。支援される場合、このフレーム・グループ化は、その結合長が1つのMACアクセス・イベントの最大データ・サイズ制約に適合するメッセージに限るものとする。
注)グループ化とは、2つ以上のフレームを1つの媒体アクセス・イベントの内部に組込むことをいう。
3.6.4.3.1.3 フレームのグループ化
フレームのグループ化は、支援される場合、個々のフレームのMFビットを使用して更なるフレームが後続するかどうかを示し、受信端末でのグループ解除をしやすくするDLSサブレイヤで実施するものとする。フレームのグループ化は、以下の規則によるものとする。
・フレーム・グループは、フレーム・グループの最大サイズ(個々のフレーム・ヘッダを含む)であるN1パラメータで示される長さを超えてはならない。
・送達確認フレーム及び送達未確認フレームに関わらず、同一優先順位のフレームは、先にグループ化されるものとする。低優先度フレームの追加が追加バーストの要求なしに適応できる場合、低優先度フレームで高優先度フレームのグループ化が許可されるものとする。