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注2)実装の簡易化のため、PTTイベントの持続期間中は同一のタイミング状態にとどまることが望ましい。機上PTTイベントの持続期間に上限を設けることでこれが実行可能となる。この制限は、通常のAT運用方式であることから地上局には適用しない。

 

注3)機上PTTイベントに課した35秒間という制限は、1991年1月25日発行のRTCA/DO-207、「意図しない移行により双方向無線通信に使用するブロック化チャネルを妨害する装置の最低運用性能標準」中の自動伝送終了要件に基づいている。

 

3.5.4.3 リンク管理支援

 

3.5.4.3.1 ポーリング

 

地上局からポーリング要求を受信次第、新しい要求が出されるまでの間、ランダム・アクセスMチャネルを使用する予約要求の再送信を停止しなければならない。機上局は地上局からのポーリングに対し、ポーリング直後のMACサイクルにおいて、3T構成の場合はLBAC2、3または4で、3S構成の場合はLBAC1、3または5で、また、その他の構成の場合はLBAC1で、それぞれ予約要求メッセージを伝送することにより応答するものとする。予約を要求するためのこの機会は、3.5.4.4.3.3.3項の方式に従って使用するものとする。機上VDLに予約の必要がない場合、要求スロット数フィールド及び音声要求フィールドはゼロに設定するものとする。

 

3.5.4.3.2 網加入要求メッセージ

 

LME(3.7項)の指示により、機上MACサブレイヤは、網加入要求メッセージを伝送するものとする。MACサブレイヤは、3T構成の場合はLBAC1、2、3、4、5、7、9、13、15または17の機会に、3S構成の場合はLBAC1、3または5の機会に、2V2D構成の場合はLBAC1,3または7の機会に、そして、4V、3V、3V1D及び2V1D構成の場合はLBAC1で、これらのLBACチャネルがスロット・アロハ方式のランダム・アクセス(RA)に利用可能であれば伝送を試みるものとする。

 

網加入要求メッセージに対する伝送試行は、網加入要求メッセージを伝送するために適切なMダウンリンク・バーストLBACの選択に関して示した付録Hのアルゴリズムに基づくものとする。そのパラメータRE(3.5.3.5項に定義)は、MACサービス・システムパラメータの1つである。REの値は表3-53bに示す。この方式は、有効な網加入要求メッセージを受信するかまたは再送信の回数がNL1(表3-60a参照)を超えた時点で終了するものとする。

 

 

 

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