3.5.4.1.3 コースト・タイミング・カウンタ(CTC: Coast Timing Counter)
機上VDLは、各MACサイクルのタイミング状態を決定するため、コースト・タイミング・カウンタ1(CTC1)、コースト・タイミング・カウンタ2(CTC2)及びコースト・タイミング・カウンタ3(CTC3)を維持するものとする。CTC1、CTC2及びCTC3は、表3-54のとおりに維持するものとする。3つの各CTCカウンタが増分を許容されている最大値は1023とする。1つのCTCカウンタがいったん1023に達すると、そのCTCカウンタは、表3-54に記述する規則に従ってリセットが必要となるまでは無期限でその値にとどまらなければならない。CTC2カウンタが最大値1023に到達し次第、機上VDLは、3.5.4.1.2項に示す規則に照らして検査することなくタイミングを更新するため、どんなATSも受入れるものとする。
注)代替タイミングを受入れるための規則は、3.5.4.1.2項に定義している。
3.5.4.1.4 タイミング状態
機上VDLは、表3-54a示すCTCによって決定されるとおり、非3T構成の可能な4つのタイミング状態の1つを取るものとする。3T構成に関するタイミング状態は表3-54bに定義されるとおり。
機上VDLは、通常のTS1タイミング状態である場合にのみ、Mダウンリンク・バースト及びV/D(データ)バーストの伝送を支援するものとする。機上VDLは、すべての可能なPTS及びATSからタイミング情報を抽出するため、すべてのタイミング状態でMアップリンク・バースト及びMダウンリンク・バーストを受信しなければならない。