(3) 評価結果
図5.2.11-7は、音声要求があってから許可される間での処理時間であり、5.43ms必要であった。また、図5.2.11-8からV/Dヘッダを作成するまで、7.05msの処理時間を要した。
一方、音声要求が解除されてから、通信制御部が、EOMを付加するまでの時間は、図5.2.11-9から、EOMを作成するまで、27.6ms必要であった。また、EOMを送信した後、音声処理部に送信停止のためのCTS信号をユーザスロット信号である、6]SLT_INDの終了に合わせて制御できることが確認された。
5.2.7 スロット制御の検証
本試作では、標準レンジのシステム構成として、2V2D、3V1D、4Vおよび3Tに対応した設計となっている。この中でも最も複雑な3T構成の対応が可能か否か検証した。3Tの特徴として、1ユーザが4つのスロットのうち3つまでを使用できる。このため、多量のデータを素早く送信する場合に有効だと考えられる。(図5.2.7-1参照)
(1) 評価条件
3T構成時に、地上局から連続したV/Dバーストの送信制御が行えるかまた、機上局で、同時に3スロット分のデータを受信できるか検証を行う。