日本財団 図書館


一方、音声の終了シーケンスは、送信許可とは反対の、5]音声要求を解除してから、音声終了を示す、V/DバーストヘッダのEOMを付与するまでの時間と、CTSが6]SLT_INDが終了してから制御されることを確認する。図5.2.11-6に、音声処理タイミング図を示す。

 

094-1.gif

図5.2.6-1 音声処理計測ポイント

 

(3) 評価結果

図5.2.11-7は、音声要求があってから許可される間での処理時間であり、5.43ms必要であった。また、図5.2.11-8からV/Dヘッダを作成するまで、7.05msの処理時間を要した。

一方、音声要求が解除されてから、通信制御部が、EOMを付加するまでの時間は、図5.2.11-9から、EOMを作成するまで、27.6ms必要であった。また、EOMを送信した後、音声処理部に送信停止のためのCTS信号をユーザスロット信号である、6]SLT_INDの終了に合わせて制御できることが確認された。

 

5.2.7 スロット制御の検証

 

本試作では、標準レンジのシステム構成として、2V2D、3V1D、4Vおよび3Tに対応した設計となっている。この中でも最も複雑な3T構成の対応が可能か否か検証した。3Tの特徴として、1ユーザが4つのスロットのうち3つまでを使用できる。このため、多量のデータを素早く送信する場合に有効だと考えられる。(図5.2.7-1参照)

(1) 評価条件

3T構成時に、地上局から連続したV/Dバーストの送信制御が行えるかまた、機上局で、同時に3スロット分のデータを受信できるか検証を行う。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION