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図5.2.3-6から、復調処理時間に2.14ms必要であった。この時間は、22シンボルに値し、送信データが送信し終えるのとほぼ同時に復調処理が終了しているのが分かる。

以上の2つの項目をまとめると、

・UW相関処理時間  →0.76ms(8シンボル)

・復調処理時間 →2.14ms(22シンボル)

・復調処理時間は、合計2.9ms(30シンボル)である。

 

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図5.2.3-7 最小バースト間隔

 

この値は、復調処理の最小となるMバーストとV/Dバースト間の伝搬ガード時間が"0"となった場合でも、復調処理時間が30シンボルであるため、次の相関処理までには、復調処理を終えており、最小バースト間隔においても復調動作が満足できる値であることが検証できた。

 

5.2.4 TDMA制御部の処理時間

 

TDMAの処理時間には、主に、GOLAYとリードソロモン符号化処理があり、これらの処理時間をそれぞれ検証した。

(1) 設計目標

TDMAの処理時間により、通信制御部が書き込める最小間隔が決定されるため、少なくとも、1スロットと時間以内の30ms以下でなければならないが、マージンを考慮し、デコード処理に16ms、エンコード処理に26msを割り当てた。

(2) デコード処理評価条件

TDMAの処理時間の計測には、GOLAY処理およびリードソロモン符号化処理は、ハードウェアとファームウェアで実現している。通信制御部のS-I/Oユニットから送信されたデータを受けてから、つぎのデータを受け付けるまでの時間を計測した。

処理していることを示している、S-I/Oユニットの"DR"信号が"L"レベルになっている区間を処理時間として計測する。

 

 

 

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