4.2 高周波部
4.2.1 概 要
高周波部は、送受信系のVHF帯の高周波機能を実現するためのものである。高周波部の送信系は、変調IF信号を指定周波数までアップコンバートし、電力増幅した信号を空中線まで出力する機能を有する。受信系は、空中線からのRF信号をデジタル復調可能なIF信号までダウンコンバートする機能を有する。VDLモード2と、VDLモード3の高周波的な相違点がないことから、電力増幅器の部分は、本試作範囲には含んでいない。
また、このほかのRF部分については、VDLモード2、3に相違点があまりないものの周波数切り替え制御の確認を行うため、変復調部にその機能を有している。
4.2.2 高周波部仕様
(1) 変調方式
D8PSK
(2) シンボルレート
10.5kHz±5ppm以下 但し、地上装置は、±2ppm以下
(3) 周波数
118MHz〜136.975MHz チャンネル間隔25kHzのうち4周波数以上セット出来ること。(周波数切り替え時間は、100ms以下)
(4) 周波数安定度
地上局 5ppm
機上局 2ppm
(5) 覆域内の電界強度
75μV/m以上となる電力であること。
(6) スプリアス放射
RR304による。Appendix 8 25w以下のものは(30〜235MHz)-40dB以下または、25μW(-16dBm)以下であること。
(7) 隣接チャンネル放射
・第一隣接チャンネル放射
25kHzバンド幅 2dBm以下
16kHzバンド幅 -18dBm以下
・第二隣接チャンネル放射
25kHzバンド幅 -28dBm以下
・第二隣接チャンネル放射以降
25kHzバンド幅 5dB/オクターブで最小値-53dBm以下