4.1.4 仕様概要
本試作装置は、SARPs1.7に準拠したシステムを構築することを目標とした。このバージョンは、ワーキンググループD9の検討結果を盛り込み1998年11月にリリースされたものである。
但し、本試作機に於いては、VDLモード3における重要なリアルタイム性の評価に焦点を絞ったため、すべての機能は盛り込まれてはいない。
通信制御部の一部(MAC層の一部)は対応していないため、音声の短縮モードの制御、オルタネートタイミングである、ST2、ST3をサポートしていない。また、受信機側の制御の一つであるチャンネルスケルチもフィードバックしていない。これらの制約はあるものの、4.1.1項の目的を十分に評価できるだけの、機材を製作した。