(4) 音声チャンネルの検証
音声処理部処理時間を除く処理遅延量の評価と制御について検証する。
本試作では、音声処理部を除く物理層の処理遅延量を計測する、処理遅延には、音声処理部からの要求(Push To Talk)から通信制御部が受け付ける時間までと、音声出力に必要なデータを生成するまでの処理遅延量計測する。
(5) スロット制御の検証
リアルタイム空地データリンクには、種種のシステムコンフィグレーションが存在するがその中でも、最も複雑な、3T構成を実現し、データ伝送を確立できることを確認する。
3Tの特徴として、1ユーザが3スロットを使用することが可能である。この3つのスロットを続けて使用できるかを検証する。
4.1.3 試作範囲
今年度試作した範囲は、4.1.1項の目的を達成できる構成としたため、高周波の一部、変復調部、TDMA制御部、通信制御部の一部の機能を含んでいる。
VDLモード3装置構成の内試作した部分を図4.1.3-1に網がけで示す。
また、相互にデータ伝送の確認を行うため、機上局、地上局それぞれを一台づつ製作した。