(3) 予約要求処理
ダウンリンク・データのみの処理。
前項で算出したRAスキップ数により、航空機が送信したいデータのバースト数を地上局へ通知する。この時、RAスキップ数は以下の条件に一致する場合にスキップ数の対象となる。
LBAC1]: 前のMACサイクルのLBAC5]が、ポーリング応答を送信している。
LBAC5]でポーリング応答を要求している場合、LBAC1]はポーリング応答を送信するため使用不可となる。
LBAC3]: 前のMACサイクルのLBAC4]が、EOM=1のアップリンクV/D(データ)を送信している。
LBAC4]でアップリンク・データのEOM=1を送信している場合、LBAC3]は送達確認を送信するため使用不可となる。
LBAC7]: 前のMACサイクルのLBAC8]が、EOM=1のアップリンクV/D(データ)を送信している。
LBAC8]でアップリンク・データのEOM=1を送信している場合、LBAC7]は送達確認を送信するため使用不可となる。
他の航空機と予約要求が"衝突"した場合には再送信とし衝突回数を記録しておく。再送信回数は、最大予約要求リトライ回数(NM1)までとする。
(4) 予約応答処理
ダウンリンク・データのみの処理。
地上局は、航空機からの予約要求に対して、次MACの奇数または偶数バーストから連続して要求バースト数分のバーストを確保した場合には、開始バースト位置(次MACの奇数または偶数バースト)を航空機に予約応答として通知する。要求バースト数分の確保が不可能な場合には、"RACK"の予約応答を通知する。
(5) アップリンク/ダウンリンク・データ設定処理
・アップリンク・データ
地上局が、アップリンク・データを送信する場合は、"予約要求"及び"予約応答"の処理はない。バーストの割り当て処理は、地上局で行っているので、"空きバースト"を選択しアップリンク・データの送信を行う。
・ダウンリンク・データ
航空機が、ダウンリンク・データを送信する場合には、予約要求((3)項)及び予約応答((4)項)の処理に続いてデータの送信(設定)を行う。地上局からの予約応答に含まれる、バースト開始位置に従いデータを設定する。設定バースト数の最大は、15バーストである。