(1) ポーリング要求/ポーリング応答設定処理
ポーリング要求は、システム構成及び航空機数により異なり、以下のタイミングで地上局により出力される。
・3V1D、4V
1〜 4機 4MACサイクル毎
4〜 各MACサイクル毎
・2V2D
1〜 4機 4MACサイクル毎
5〜 8機 2MACサイクル毎
9〜12機 4MACサイクル毎
12〜 各MACサイクル毎
航空機から予約要求があった場合には、ポーリング要求に、伝送の不可または可(データ設定バースト位置)を設定する。
ポーリング応答は、ポーリング要求で指定された航空機が、ポーリング要求の次MACサイクルLBAC1]で地上局へ送信する。
(2) データ送信イベント発生MAC番号算出処理
プログラム起動時に、全てのシナリオ・データをフレーム・サイズ(N1)で分割し、さらに、1バースト・サイズ(62バイト)に分割しておく。
ダウンリンク・データの場合には、航空機は自機のICAO航空機アドレス(24bit)及び"予約要求ランダマイザ"(RR)を使用して、予約要求を送信するタイミング(RAスキップ数)を算出する。このスキップ数により、他の航空機と予約要求が衝突する確率を低減させる。以下に、RA(Randam Access)スキップ数の算出式を示す。
<RAスキップ数算出>
24ビットICAOアドレス = 4096 * a(1) + a(0)
(a(1)、a(0): 12ビットに分割したICAOアドレス)
n番目の疑似乱数
M(n) = (4093 * M(n-1) + a(0) + 1) mod4111
N(n) = (4021 * N(n-1) + a(1) + 1) mod4099
ここで、
M(0) = N(0) = 0
K(n) = (M(n) + N(n)) mod4099
RAスキップ数は、
R(n) = INT(K(n) * (RR+1) / 4099)
ここで、INT( )は、整数部分を示す。
予約要求ランダマイザ(RR)が8の場合の例:
R(n) = INT(K(n) * 9 / 4099)