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WG-3: モード2のMOPS(最低運用性能要件)をEUROCAE WG47と共同作業で行っている。作業として物理層は基本的に完了しており、残りのプロトコル・スタック(層)について現在作業中である。

(4) VHF DSB-AM音声通信との干渉

7月に開催された"AEEC VDF RF Ad hoc"からの報告では、同一航空機に設置された無線機におけるデータ伝送のVHF音声通信に対する干渉の可能性を検討している。この報告は、運用上の問題であり、技術的な項目でないことで一致したが、機上使用の証明ができないシステム基準は現実的でないとして、RTCAはこの件に関し、慎重に対処する事とした。

(5) モードS性能

初期のWG/D会議でAENAが提出した"モードSに関するCNS/ATMデータリンクの能力及び限界"に関する研究に対するSICASPへの反証がAENA(スペイン)から提出された。(以前提出した研究報告の仮説と目的についての説明を行った。)モードSの専門はSICASPであるが、WG/DはモードSデータリンクの能力及び限界を、SICASPが、AMCPに対して報告することを要求するWPを提出することを決めた。

(6) IATAのATN方針

IATAのATN空/地サブネットワーク形態に関する方針案が提出された。

・IATAを含む航空機運航者は、ATNサービス・プロバイダの選択及びATSCメッセージ交換経路について、強制されるべきでない。

・国家は、ATSCメッセージ交換に関して性能要件に一致する、ATNサービス・プロバイダが提供する全ての空/地ルータの使用を承認すべきである。

・ATSOsは、ATSCメッセージ交換を行う場合、空/地ATNルータを排他的に使用すべきでない。

・ATSOは、いかなる航空機に対しても空/地ルータを利用したATSCメッセージ交換を提供すべきである。

・ATSCエンド・システムに直接つながっている全てのATNルータは、互いに接続されているべきである。

これによると、IAOPA(International Council of Aircraft Owner and Pilot Association's)及びIBAC(International Business Aviation Council)がIATAを支援するとのことである。

 

2.2.3 議事項目3(監視アプリケーションに関するデータリンクのアセスメント)

 

VSG4により作成された"監視アプリケーションに関するデータリンクの評価"のIP(インフォメーション・ぺ一パ)に対してSICASPからの回答を受領した。このIPは、ADS-Bデータリンクとしてモード4及びモードS拡張スキッタのハイレベルな特性について述べており、これら2つのデータリンクが異なる技術特性のために競争より互いに補うものであると結論づけている。

 

 

 

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