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・ 文書型定義を固定(利用者独自のタグ付けは不可)

・ 見せる機能(表示文字の大きさ、色、画像など)を重視

ウ XML

SGMLとHTMLそれぞれの優れた特徴を兼ね備えた、文書構造を記述できる言語として標準化が進めるれている。XMLの登場の背景には、SGMLの文書型定義作成の難解さ(SGML仕様の複雑さ)の解決、そしてインターネットの爆発的普及を受けて、HTMLの限られた機能の拡充(業務系処理への対応など)が挙げられる。

XMLでは、SGMLの規格が簡略化され、SGML宣言及び文書型定義の部分を省略することができる。なお、文書型定義は省略することもできるというのが正しい(Well-Formed XML とした場合に省略可能)。なお、SGMLでは字形の再現性の問題があったが、XMLでは標準の文字コードとしてUnicodeが採用されている。

エ PDF

PDF文書は、汎用的なワープロソフトなどで作成した電子文書をツールにより変換して作成される。異機種間での文書交換が可能な点はSGMLと共通しているが、文書構造を定義できず、文書のプレゼンテーション面やネットワークによるデータ配信を重視している。

アドビシステムズ社のAcrobatがデファクト・スタンダードとなっている。

 

(3) 行政文書の電子化に関する要件

行政文書の電子化に関して、目的や用途などに応じた電子文書形式の選択が重要である。

行政文書の電子化をする際の電子化技術あるいは電子文書形式に関する基本要件は、以下のとおり考えられる。

ア 文書ライフサイクルのトータルサポート

・ 情報公開や長期保存を前提として、標準化された電子文書形式であること

 

 

 

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