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第5節 日本電子計算(株)におけるWBTを活用した情報教育の状況

 

1 WBT導入の目的

弊社の能力開発の仕組みについて、次の三点を強化・充実するために、WBTを導入することとした。

・忙しい従業員にも研修受講の機会を広げる…いつでも学習できる

・自分のペースで学習ができる…効率的な学習ができる

・初心者でも独習ができる…講師を必要としない自学自習ができる

 

弊社の研修体系は次の三本柱である。

・OJT(On The Job Training)…実務を通した能力開発

・Off-JT(Off The Job Training)…集合研修による能力開発

・SD(Self Development)…自己啓発による能力開発

WBTはOff-JTの場所や時間といった制限事頃にとらわれることなく、OJTのニーズに起因する能力開発をタイムリーかつ独習できるようになる。従来の三本柱を補完する重要な手段として、WBTによる研修体系をWBL(Web Based Learning)とした。

 

近年のコンピュータとネットワークは著しく進歩し、それに伴い、コンピュータ技術は日進月歩で変化している。日々、新しい製品や技術が発表さるような状況の中で、研修の実施についてPoint Of Needsの要求が大になってきている。

 

2 WBLによる情報教育の現状

平成11年10月にシステム・機器を導入、同11月にWBL教室を開講した。1か月間のWBL利用者64名(延人数)の学習状況から、導入目的の的を外してない実感を得た。

(1)WBL受講者の反応

(詳細は添付資料「学習状況のアンケート」を参照)

ア 学習目標の達成度(章末確認テストの得点レベル)

7割の受講者が「ほぼ達成できた」を示している。これはカリキュラムの構成と章末確認テストのバランスが良く、自分自身の理解度に満足感を持っていると理解できる(図-1)。

イ 学習想定時間(学習時間と学習想定時間の比較)

4割が「やや長い」、3割強が「ちょうど良い」と7割以上の受講者が納得を示している。これは自分のぺースで進めに学習について学習想定時間の妥当性を表わしていると理解できる(図-2)。

 

 

 

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