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・ネットワーク開始後は全職員に対し、メール、予約システムなどの操作研修を実施(強制)。OA協力員・その他希望者には、掲示板などへのコンテンツ作成(FrontPage)研修を実施。

また、Word、Excelの中級やデータベース(Access)についても希望者に対し、研修を開始したが、受講者確保のため同じ研修を複数回、日程を変えて実施している。また、各所属長に対し、受講希望職員への業務上の配慮をお願いしている。

 

・一人1台体制となってからも従来の研修を引き続き実施した。平成10年度になって、宗像市の情報化のバランスチャートを分析すると、推進体制や情報化基盤整備に比べて、職員の情報化能力の分野が著しく低い。今までかなりの時間と経費をかけて研修を行ってきたが、操作研修が主であった。パソコンやソフトの操作レベルは確かに高いが、問題発見能力、データやニーズの分析、費用と効果、セキュリティ意識などの面で劣っている。EUC推進の段階を迎えて大きな課題となっている。平成11年度に入ってあわてて研修を実施したが、研修の効果がすぐに出にくい分野ではある。当初から地道な研修を続けるべきであった。

 

・外部接続の時期を迎え、平成11年度にインターネットの利用研修を実施した。「ネチケット」が主眼である。また、試行中であったネットワーク上での「フォーラム」の全庁的な運用を開始する。今まで各職員が思い思いに掲載していた各種マニュアルやメールでのQ&Aはここで管理し、全体に公開することで活性化が期待できる。

 

3 今後の方針・展望

今までの研修は、ほとんどが集合研修であった。確かに初期段階では非常に有効であった。今後も、研修の必要性は変わらないが、受ける側の事情が変わっている。介護保険など、次々に新しい制度や仕組みが出てくる。職員は複雑な問題にすみやかに対応しなければならないが、情報化なくしては不可能である。今、職員が求めているのは、いつでも、どこでも受けられる、リアルタイムなサポートである。もちろん集合研修に頼る部分も多々あるが、決まった時間に決まった所に集まって受けるというところに限界がある。業務の流れの中で能動的に参加し、目的を達したらすぐに業務に戻る、研修という概念を超えた研修を求めている。職員のスキルもネットワークの環境もそれが可能なレベルに達している。

 

 

 

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