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宗像市の研修の目標は、まず、職員のパソコン操作能力が、誰が、いつ、どの業務を担当しても支障がないレベルに到達することである。これは全職員が対象であり、大変難しい。まだまだパソコン・アレルギーも残っている。次に一定のレベルに達した職員が、自分の担当業務を分析して、効率的な新システムを作り上げる能力を身に付けることである。

そして第三に、これからの地域情報化時代にプロジェクトのプランニングやコーディネートができる職員を育てることである。

段階ごとの必要なリテラシーとは、

ア パソコン導入当初

・パソコン利用職員…パソコン操作・基本ソフトの操作能力

イ ネットワーク開始

・ネットワーク利用者…セキュリティ意識、ネットワークのマナー、情報発信・受信能力

ウ 一人1台・EUC推進

・職員全員…前述の能力すべてが必要

・EUC担当職員…問題発見能力、調査分析能力、費用対効果意識

エ 外部接続・地域情報化段階

・担当職員…企画力、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力

と考えられる。職員は自分の置かれている立場によって上記能力を順次身に付けていく必要がある。問題はその研修を受ける、又は自分で身に付ける環境が整っているかどうかである。

 

(2)宗像市における研修の現状

宗像市の情報化研修は、実質的には平成8年度のパソコン導入と同時に始まった。内容は表-1のとおりである。以下、前項の段階ごとにポイントを述べる。

・パソコン導入当初、管理職全員に情報化セミナーを開講し、情報化の必要性、社会情勢を説明。全職員に基本ソフト(Word、Excel)初級研修実施(強制)。研修施設としてOAルーム(パソコン15台、プリンタ、プロジェクタ)を確保。ただし、受講しても使わなければすぐ忘れるためフォローが必要になる。また、操作上の簡単な質問に対応するため各課に補助員(OA協力員)が必要。OA協力員には別途に簡単な障害対策、セキュリティ、著作権の研修を実施。

 

 

 

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