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(2)各向上策の組み合わせの具体例

ここでは、各研修手法を組み合わせて行う際に効果的であると思われるものについて具体例を示すことにする。

 

(例1)パソコン操作、ネットワーク利用方法の基礎研修

まず、初心者などを対象にした基礎研修では、知識を体系的に学ぶことができる集合研修が適していると考えられる。

最初に全職員対象の集合研修で操作方法の基礎知識や電子メールの利用方法、セキュリティやネチケットなど基本的な部分を学ぶ。

次の段階として、職場で実際に利用する際に、不明な点を周囲の経験者に訊ねたり、ヘルプデスクに電話で照会することで、実践的な知識を身に付けていく。

更に、ネットワーク上においても集合研修での教材や講義内容、実務に即した事例集やパソコン操作などにおけるQ&A集などをネットワーク上で閲覧可能にすることにより、復習や実務での活用の円滑化を図ることが可能になる。

 

(例2)ソフトウェア操作の上級研修

全職員がすぐに必要となるわけではないデータベース構築技法などの研修については、まず、希望者がWBTによりデータベースの操作知識を学ぶ。そしてその後、WBT受講者を対象にデータベースの概念と業務のつながりについて少人数型の集合研修を行えば、両手法の相乗効果により実践的な知識の習得が得られると考えられる。

 

(例3)プロジェクト管理方法の研修

プロジェクト管理の考え方や手法については、体系的な知識の習得が必要であるため、希望者を対象とする集合研修が適切であると考えられる。

次の段階として、実務での応用がスムーズに図られるように考え方のポイントや、解決手法の適用事例などについて庁内LANのWWW上で様々な職場の情報を公開して、日常業務の中で随時参照できる環境を用意することで、全庁的なレベルアップを図ることができる。

 

 

 

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