日本財団 図書館


第5節 統合的な研修の在り方

 

ここでは、前節までに整理した三種類の情報リテラシー向上策について、それぞれの比較検討を行う。更に、今後の研修についての考え方として各向上策を組み合わせた具体的な手法についても提案を行う。

 

1 各向上策の比較

集合研修、日常業務中の研修、ネットワークを利用した研修の比較結果をまとめると以下のようになる。

まず、地方公共団体職員に求められる情報リテラシーと研修手法との関係は表-2のとおりである。

 

表-2 育成すべき情報リテラシーと研修手法の関係

055-1.gif

 

ここで、明らかになることとしては、集合研修は情報リテラシーのいずれの能力要件に関しても基礎的知識を体系的に学習することに適しており、日常業務中の研修は、情報リテラシーを体系的に学習するというよりも、実務の中で知識を再確認するような、より深い理解を得るための学習に適しているといえる。これに対してネットワークを利用した研修は、これら二つの研修の中間的な特徴を示しており、WBTやネットワーク上での操作マニュアルのような体系的知識の学習に向く機能と、ネットワーク上での討論を通じた研修や、必要に応じて質問できるような実践的機能を合わせ持っているといえる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION