日本財団 図書館


3 今後考えられる研修内容

日常業務中における情報リテラシー向上策の適応が考えられる研修内容としては次のようなものがある。

・集合研修で学んだパソコンの操作方法などを、実務の中で実際に使ってみることによって、より実践的な知識にする

・集合研修で学んだセキュリティやネチケットなどの知識を、日常業務中にネットワークを活用する中で、経験者の態度を見たり教えられることによって深めていく

・集合研修で学んだプロジェクト管理の方法論などの知識を、実務に適用することによって効果を確認し、より深い理解を得る

 

以上のように、日常業務中における情報リテラシー向上策自体は、個別業務に関する具体的・実践的な知識を習得するのに適している。したがって、地方公共団体の各職場においては、職場単独で指導を行うだけでなく、集合研修などの他の研修との相乗効果を考えながら研修内容を検討し、計画的に研修を進めていくことで、より大きな効果が得られるものと思われる。

更に、今後のネットワーク活用に対応するための日常業務中における情報リテラシー向上策を考えた場合、各職場においてネットワーク・コミュニケーションに対応できる風土を形成していくことが求められる。

具体的には、部署単位や個人で抱えている情報を広く外部に向かって情報発信する習慣づくりを行うこと、決裁文書などの定型のものだけでなく、他にも役立てることのできる業務上のノウハウを共有システムとして保存・活用する習慣づくりなどを徹底して日常業務の中に浸透させることである。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION