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5 統合的な研修の在り方

(1)各向上策の比較

集合研修、日常業務中の研修、ネットワークを利用した研修の比較結果をまとめると以下のようになる。

 

育成すべき情報リテラシーと研修手法の関係

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研修手法の特徴

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(2)今後の研修についての考え方

実際の研修においては、集合研修や日常業務中での研修が単独で用いられることはむしろまれであり、ネットワークを利用した研修についても、複合的な組み合わせの一つとして捉えて行う必要がある。

これらの研修の企画を行う上では、研修ニーズを把握し、情報リテラシーの内容を分類・体系化し、更に、時間や業務との兼ね合いなどを考慮し、各研修手法を比較検討して、最も効果が得られる手法の選択を行う。この検討を行って研修計画を策定する作業に入ることになる。

また、各向上策の組み合わせについては、例えば、全職員対象の集合研修で操作方法の基礎知識や電子メールの利用方法などを学び、職場で実際に利用する際に不明な点を周囲の経験者に訊ねたりし、更にネットワーク上においても実務に即した事例集やパソコン操作などのQ&A集をネットワーク上で閲覧することにより、復習や実務での活用の円滑化を図る方法や集合研修で基礎的知識を学習した後に、様々な行政課題に対して問題意識を持つ職員同士が庁内LANを利用したネットワーク・ミーティングを行うことで実践を通じて解決を図る方法などがある。

 

 

 

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