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4 ネットワーク利用による惰報リテラシー向上策

この向上策には二種類あり、まず一つとして、メーリングリストや電子会議室のようにn対nの間でやりとりを行うもの、すなわち、ネットワーク上で討論や情報交換を行うことそのものが、情報発信、プレゼンテーション技術などを実地に学ぶ研修である。特徴としては不特定多数の人間との討論形式の研修向きで地方公共団体の研修体系に少なかった問題解決型学習である。

そして次はWWWのようにサーバと利用者との間で1対1のやりとりを行うもの、すなわち、WWW上での情報掲示や情報検索、更に、いわゆるWBT(Web Based Training)が該当する。WBTは体系付けられたカリキュラムとテキスト、音声、動画などを含んだ複合的な教材をブラウザ上で利用する学習ツールである。特徴としては体系的知識の研修向きで音声や動画などを用いた、よりわかりやすい教材提供が可能である。

また、両者共通の特徴としては研修時間を最初に定めておく必要がなく、受講者が自分の都合に合わせられるが、受講者の能動的参加が必要である。

 

(1)適用が考えられる研修内容

 

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(◎ : 最も適しているツール、○ : 適用可能なツール、× : 適用が難しいツール)

 

(2)地方公共団体で活用するための課題

ネットワークを活用することが研修や業務であるという風土がないため「職場ないしは自席での学習」に対する抵抗感がある。

また、WBTはソフトウェアの使用方法などの教材はあるが、現在、地方公共団体独特の教材がないため、これを開発しようとした場合、多大な経費や時間の負担がかかる。

 

 

 

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