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2 集合研修による情報リテラシー向上策

集合研修とは、「受講生を、一定の場所に一定時間集めて研修を行うこと」である。これはOff-JT(Off the Job Training)とも呼ばれる。

特徴としては、固定的かつ普遍的な内容を、同時に多くの受講者に伝達できることや研修と業務を明確に区分できることなどある。

現在は、ソフトウェアや機器の操作、情報化一般やセキュリティなどの基本的な知識、プロジェクト管理などの手法論についの基本的な知識などを講義形式で研修している。

今後は、パソコンなどを縦横に活用し、情報を分析・加工し、解決策を導き出すような実践的な学習やその解決策を明確に説明・説得できるような学習が必要になってくる。そのためには、講義形式だけでなく、ディスカッションやグループ学習などの様々な形式を採用する必要がある。

また、集合研修における学習内容は、そこで完結さるのではなく、日常の業務の中に知識の適用方法について学ぶ機会を準備するなどして、他形態の研修と組み合わせて実施することを前提とする必要がある。

 

3 日常業務中での情報リテラシー向上策

日常業務の中の様々な場面で、業務の流れ、考え方作業方法などに関して不慣れな職員に対して、経験者が指導を行うことであり、これをOJT(On the Job Training)とも呼ばれる。

特徴としては各職場において、臨機応変に、また効率的な指導ができ、「研修」名目の特別な時間確保は必要がない。しかも個人の適性に応じ、仕事に即した実践的知識を教えることができる。

現在は、集合研修で学んだソフトウェアの操作などを、経験者に指導してもらいながら実務の中で活用して、より実践的な知識にすることなどが行われているが、今後のネットワーク化に対応するためには、個人で抱えている情報を広く外部に向かって情報発信する習慣づくりや、決裁文書の他に業務上のノウハウを共有システムとして保存・活用する習慣づくりなどを徹底して日常業務の中に浸透させることが必要である。

 

 

 

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