日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 産業 > 運輸.交通 > 成果物情報

「危険物の安全運送に関する講習会」テキスト

 事業名 危険物の危険性評価に関する講習
 団体名 日本海事検定協会 注目度注目度5


4.4.2 IBCコード

IBCコードは、総トン数 500トン未満の船舶を含めて、その大きさに拘らず、、37.8℃において0.28MPa(絶対蒸気圧)以下のガス圧力を持つ次の危険又は有害液体化学物質(海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律第3条第2号でいう「油」を除く。)のばら積み運送に従事する船舶に適用される。

(1) 石油貨物及び類似の引火性貨物より著しく火災の危険性の高い貨物

(2) 引火性以外の著しい危険性を有する貨物及び引火性に加えて他の著しい危険性を有する貨物

このコードは、1986年7月1日の1983年改正 SOLAS条約発効に伴い危規則第3章ばら積み液体危険物の運送第3節液体化学薬品として採り入れられている。

4.4.3 IGCコード

このコードもIBCコードと同じく総トン数 500トン未満の船舶を含めてすべての大きさの船舶により、37.8℃において0.28MPa(絶対蒸気圧)を超える蒸気圧を有する液化ガス及びこれに類似する物質を運送する場合において、当該船舶の構造、設備等について規定している。

危規則には、第3章第2節液化ガス物質として採り入れられている。

 

4.5 IAEA輸送規則

危険物運送に関する国連勧告も、放射性物質の安全運送要件については具体的規定を設けず、すべてIAEA(International Atomic Energy Agency : 国際原子力機関)にその運送要件の策定を委ねている。従って、危険物のうちでも放射性物質については、IAEAで運送要件が検討され、放射性物質安全輸送規則(Regulations for the Safe Transport of Radioactive Material ; IAEA安全シリーズ NO.ST-1 ; IAEA Safety Standards Series NO.ST-1)として出版されている。

上記規則(以下「IAEA規則」)は、放射性物質の運送に係る人、財産及び環境に対する放射線の諸障害を防止することを目的に、運送における安全基準を定めたものであり、初版は1961年に刊行され、1967年、1973年及び1985年の改正を経て、現在は1996年版が刊行されている。 IMOではこの1996年版の規定のIMDGコードへの採り入れを現在検討している。我が国の規則は、1985年版によるIMDGコードの規定に基づいている。この1996年版は、2001年1月1日から各輸送モードの国際機関の運送規則として実施される予定である。

上記のように危規則は1985年版IAEA規則によるIMDGコードに基づいた規定が設けられているので、ここでは1985年版IAEA規則の内容を知るために、その目次を次に示す。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら

日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
7位
(35,650成果物中)

成果物アクセス数
835,435

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2023年3月18日

関連する他の成果物

1.「危険物の海上運送に関する調査研究」報告書
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から