3 装置
試験においては、以下の装置及び用具が用いられる。
.1 試料の一時的保管及び篩い分けに適当な大きさのコンテナ(写真1参照)
.2 呼び径19 mmの篩(写真2参照)及びゴム手袋
.3 内径150 mm、容積4,000 cm3の取り外し可能な延長部を有する円筒形の鋼製試験容器及び同試験容器用のストレートエッジ(写真3及び4参照)
.4 JIS-A1210に規定されているランマー質量4.5 kg、落下高さ0.45 mの突固め用ランマー(写真5参照)
.5 篩下試料を試験容器の円筒部から抜き取るための装置(写真6参照)
.6 円錐の底面積6.45 cm2、最大計測荷重500 N以上の円錐貫入試験装置(写真7参照)
試験のため、試料を試験容器に挿入するためのスコップ及び装置の清掃のための適当な用具を用意することが推奨される。(写真8参照)円錐貫入試験装置としては、円錐が供試体に貫入する際の最大荷重を示す機能を有するものが望ましい。試験は重量計が無くても実施できるが、試料の量を計測するため、最大計測重量150 N以上の重量計を用意することが望ましい。
4 試験法
4.1 試験における注意事項
試験においては、試料の水分の不要な変化を避けること。特に、以下の点について注意すること。
.1 試験は、直射日光や雨の影響を受けない場所で実施すること。
.2 試料に接する全ての装置及び用具は実行可能な限り清浄且つ乾いた状態に保つこと。
.3 全ての手順は、出来る限り迅速に実施すること。
試験対象の貨物から試料を採取する際には、充分な考慮をはらうこと。
4.2 試験法の概要
試験法は以下の手順で構成される。
手順0: 装置及び用具の準備
手順1: 元の試料の準備及び篩い分け
手順2: 最大円錐貫入力の計測
手順3: 判定
手順2は以下の手順で構成され、三回繰り返される。
手順2.1: 篩下試料を試験容器内で締め固めることによる供試体の形成
手順2.2: 手順2.1で形成した供試体に対する円錐貫入試験
手順2.3: 試験容器内の篩下試料の除去
4.3 試験の準備(手順0)
試験の実施者が初心者である場合、試験の実施に先立って、以下を実施しておくこと。
(1) 空のモールドを用いて試料抜き取り装置の使用法を確認すること。
(2) モールドの分解・組立に習熟しておくこと。
(3) 突固め用ランマーの使用法を確認しておくこと。
試験の実施に先立って、全ての装置及び用具を使える状態にしておくこと。円錐貫入試験装置を組み立てておくこと。