日本財団 図書館


4 小委員会に本情報を銘記し、該当する処置を執るよう要請する。

 

DSC 5/6/1 (独) CSSコードの改正

○主要点: 本文書は、CSSコード付録13に規定されているウエブラッシングに係わる最大固縛荷重の破断荷重に対する割合を70%から50%に改正することを提案する。

○委員会への要請事項: パラ6

○関連文書: DSC2/10等

1 小委員会は、DSC2にノルウェー提案(DSC2/10)を検討した。その提案中、CSSコード付録13第1表にウエブラッシングに係わる最大固縛荷重の破断荷重に対する割合を70%にすることが追加された。

2 この提案は、小委員会において採択され、MSC68において承認された。その後、MSC/Circ.812として回章された。

3 独は、ウエブラッシングに係わる最大固縛荷重の破断荷重に対する割合の70%を50%にするよう提案する。

4 提案理由は、次のとおりである。

.1 破断荷重の70%負荷におけるウエブラッシングの伸び率は、新品で約10%、使用中のもので約6%である。ローロー船に積載される自動車用固縛に使用されるウエブラッシング平均1mのものについてMSL条件で6〜10cmの完全な伸び(absolute elongation)が生ずる。これらの距離は、ローロー船に固定されているトレイラーに典型的な荷重を与えている。(船体動揺のために強度を増す急激な運動に対して?)従って、破断荷重の50%のMSLの場合、より多くの本数及びより強い強度を有する固縛資材が急激な動揺を制限するために使用されなけらばならない。

.2 (略)

.3 (略)

5 付録に報告されているウエブラッシングの引っ張り試験に関する報告に注目したい。これらの試験は、重い荷重が繰り返し負荷されることにより、かなりの永続的伸びが生じる固縛資材に関する高弾力性について分析している。これらの試験は、DNVにより実施された。

6 小委員会に本提案について検討し、該当する処置を執るよう要請する。

付録: ローロー船のウエブラッシングの性能に関する資料(略)

 

DSC 5/6/2 (ノルウェー) CTUに関する貨物情報及び貨物の固縛

○主要点: CSM及び一般的な貨物固縛に関し、本文書は、輸送ユニット内における貨物の固縛についての改善が必要であることを強調し、可能性のある解決法が示されている。

○委員会への要請事項: パラ13

○関連文書: SOLAS条約第VI章、MSC/Circ.745

1 改正SOLAS条約第VI章は、CSMを要求している。しかしながら、CSMが強制化されて以来得られた経験の見直しが、貨物固縛に関するIMO要件の改善が必要であるという一つの問題を示している。貨物が貨物ユニット内において適切に固縛されていることを確認し証明するという最も重要な問題が現在十分に扱われていない。

2 SOLAS条約第VI章パートA、第2規則は、荷送人から船長への貨物情報を規定している。2.1規則に従って、CSSコード1.9節により要求されている貨物情報が荷送人から船長へ与えられなければならない。第5規則は、貨物ユニット内の貨物の積荷、積載及び固縛に関する要件を含んでいる。

CSSコード1.9節は、船主及び傭船社に貨物に関するすべての必要な情報を得るよう要求している。CSSコードは、また、貨物ユニットに関する「Cargo Stowage and Securing Declaration」を発行するよう推奨している。(2.9.2)しかしながら、現在この申告書は、SOLAS条約第VI章又はCSSコード1.9節の下、強制化されていない。

危険物を収納している貨物ユニットに関してSOLAS条約第VII章は、サインされた「Packing certificate or vehicle packing declaration」を要求している。IMO/ILO/UN ECEガイドラインは、貨物ユニット内の収納及び固定に関するこれらの責任についての情報を与えている。

3〜6 (略)

7 海上輸送されるすべての貨物ユニットに関し、サインされた「Packing certificate or vehicle packing declaration」を発行することを強制化すべきである。これらの申告書は、船積み前に船長に提出されなければならない。このような申告書は、荷送人に安全に収納されていない貨物ユニットを送らす事を延期させるであろう。コンテナ・インスペクションによれば、コンテナ内の固縛がしばしば十分でないことが判明している。

CSSコード1.9.3として次を新規規定する。

「1.9.3 船積みに際し貨物ユニットを受け入れる前に、船長又は船長の代理人は2.9.2に規定されているサイン付き貨物積載及び固縛証明書、又は、他の同等の情報を含む文書を受け取らなければならない。貨物ユニットの用語は、「貨物輸送ユニットの収納のためのガイドライン」に定義されているCTUと同じ意味である。」

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION