○関連文書: MSC71/22/7、MSC71/23パラ13.16
1 MSCは、カナダ船籍の船上における水銀に関する環境試験結果(バラスト水制御システムが原因で基準値を上回る値が検出された。)に係わるカナダ提案(MSC71/22/7)を検討した。
2 MSCは、DSC小委員会にMFAG関連検討事項として本件を付託することに合意した。
3 DSC小委員会に本件について検討し、該当する処置を執るよう要請する。
○ カナダ提案(MSC71/22/7)のANNEXに「MERCURIY CONTAMINATION」に関する警告文が添付されている。
「水銀が容器の外に漏れた場合のみ、船員が危険性に曝されるということに注意すべきである。装置内に含まれている水銀は、すべての部分が完全に密封されていれば、健康上心配する必要はない。」
DSC 5/3/3 (米) 「固体(引火性液体を含有する)」(UN3175)の少量危険物に係る除外規定
○主要点: 「固体(引火性液体を含有する)」(UN3175)に対するSP216には、ICAO TI A46に規定されている除外規定(少量の引火性液体を含有するものを除く。)が含まれていない。これらの商品(レンズ、電子機器の清浄用材料、マーカーペン等)の輸送上の危険性は少ないと考えられるので、ICAO TI SP46と同趣旨の除外規定をIMDGコード特別規定216に加えよう提案する。
○小委員会への要請事項: パラ8
○関連文書: ICAO TI
1 ICAO TI A46の免除規定:
「Small inner packagings consisting of sealed packets containing less than 10ml of a Packing Group II or III flammable liquid absorbed into a solid material are not subject to these Regulations provided there is no free liquid in the packet.」
「10ml未満のPGII又はIIIの引火性液体を吸収させた固体を含有する密封包装とした小内装は、包装内に自由液がない場合本規則を適用しない。」
2〜3 (略)
4 SP216に上記免除規定を加える。
5 性質欄に次を加える。
「固体の非危険物(紙、布、肥料、砂、精製物等)と引火性液体の混合物」
6 (略)
7 第17回国連危険物輸送専門家小委員会において同様の提案を提出している。
8 小委員会にパラ4及び5を検討し該当する処置を執るよう要請する。
DSC 5/3/4 (フィンランド) エアゾール
○主要点: 本文書には、品名エアゾールを内容積1000ml以下のものと超えるものとに分けること、及び危険物輸送書類に明確にエアゾールの内容積が1000ml以下あるいは超えるものかどうかを記載することが提案されている。
○小委員会への要請事項: パラ3及び6
○関連文書: DSC 5/3/1及びDGリスト
1 エアゾールは、1つの個別スケジュールに規定されており個々の内容積により分けられていない。
2 内容積が1000ml以下あるいは超えるものとで積載方法及び隔離要件が異なる。
3 個別スケジュールを内容積1000ml以下のものと超えるものとに分ける。
4 本提案は、本質的な改正提案ではない。エアゾールの個別スケジュールには、すでにその積載方法及び隔離要件が2のグループに分けられている。
5 エアゾールの表示及び標札に関して変更はない。
小委員会への要請事項:
6 小委員会に本提案を検討し該当する措置を執るよう要請する。
DSC 5/3/5 (米) 酸化エチレン(UN1040)の組合せ容器内、小内装容器への包装方法
○主要点: 本文書は、酸化エチレン(UN1040)の規定に使用できる新特別包装規定を加える提案である。本文書は、組合せ容器の内装容器としてガラス及び金属小型容器が、PI P200に規定されているガス容器に加え、使用できることを許可する提案であり、現行IMDGコードには取り入れられていない。
○小委員会への要請事項: パラ5
○関連文書: DSC 5/3、DSC 5/3/1
1 自己蒸気圧化の酸化エチレンは、長年の間、外装がファイバー板製、木製及び金属製で、内装容器がガラス又は金属製の小型容器とした組合せ容器に収納されて輸送されてきた。かかる少量の酸化エチレンは、一般的に病院及び医務室での消毒用に使用されている。このような包装形態は、IMDGコード及び他の規則(ADR、RID)に規定されている。しかしながら、該貨の現行IMDGコード個別スケジュールに取り入れられていない。