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(9) 個別危険物の通風要件(議題9関連)

a 経緯

DSC 4は、現行IMDGコードに含まれる閉鎖されたRo-Ro区域及び"special category" 区域における通風要件についてSOLAS条約に含まれる要件にあわせるようIMDGコード17.5.3節の改正テキストを検討し、合意した(DSC 4/WP.3/Add.1/Corr.1)。あわせて、本テキストの最終化及び第30回改正に取り入れるためにE & Tグループに送付した。E & TグループではDSCの要請により本テキストを審議し、現行IMDGコード改正案の7.4.5.7とすることに合意し(DSC 5/3パラ43参照)、今次DSCの審議に諮られることとなった。

b 審議概要

特段のコメントなく合意され、E & TグループにIMDGコード第30回改正に含めるよう要請した。

 

(10) DSC 6に関する作業計画及び議題(議題10関連)

今回作業が終了した議題(A.537(13))を削除し、作業が継続している複合輸送モードに関する教育訓練要件の策定の目標年が延長され、第30回IMDGコードの改正作業の終了に伴い新たに第31回改正およびその目標年(2002年)が設定された。

また、貨物固縛マニュアルについては、今次会合で本議題の下で審議された、CSSコードの改正提案(DSC 5/6/1(独))及びCTUに関する貨物情報及び貨物の固縛に関する提案(DSC 5/6/2(ノルウェー))が継続審議となったことから、目標年が2002年に延長され、名称も貨物積み付け及び固縛に変更された。

本件に関し、サイプラスは、DSC 5/6/1及びDSC 5/6/2については、内容的に新規作業であることから、名称の変更は認められないこと、独及びノルウェーは作業計画に新規作業計画を含める手続きに従い、MSCに対して手続きに従った文書を提案すべきことを言及し、バハマがこれを支持した。

これに対し、サイプラスが言及を続けたため、日本からサイプラスの主張をレポートに残してはどうかとの提案を行い多くの国が支持したが、サイプラスはこれを受け入れず保留した。

さらに、新たな議題として、部分風雨密ハッチカバーを有するコンテナ船の貨物コンテナに関する積み付け及び隔離要件の明確化が、目標年を2001年として追加された。

 

(11) 2001年の議長及び副議長の選出(議題11関連)

米より、2001年の議長として、現議長の韓のMr. Choiを再選する提案が出され、インドネシア、パナマ、独、スペイン、中、フィンランド、ギリシャ、蘭、仏、ライベリア等の支持により了承された。また、バングラディシュより、副議長には現副議長のベルギーのMr. Van Lanckerが再選する提案がなされ、日、ポーランド、デンマーク、韓、ギリシャ等の支持により了承された。

 

(12) その他議題(議題12関連)

時間的制約のため、提案文書DSC 5/12(独)及びDSC 5/12/1(独)については次回DSC 6で審議されることとなった。

 

 

 

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