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e コンテナ上部における安全性(DSC 5/Inf.5)

蘭はコンテナ上部における作業の安全性について蘭港湾委員会の文書を紹介し、小委員会でテークノートすると共にこの情報をSPI-WGに送付するよう提案した。しかしICHCA及び英は、この問題は既にMSCサーキュラーNo.886として回章され本小委員会で検討済みであり、又SPI-WGに特段の指示も無く送付するのは問題ありとの指摘があった。小委員会は、このため本件に関しては特段のアクションは取らない事に合意した。

一方ノルウェーはコンテナ上部の安全性はコンテナの積付けとラッシング方法に関連する事及びデッキ上のコンテナのラッシング方法に関し、一部の国において独自の規則を制定しこの規則に従わない船舶に対しては荷役を拒否する例があり深刻な問題であると述べ、各国に対しラッシングについて国内法に関する情報をIMOに提出するよう求めベルギーがこれを支持した。この為各国はデッキ上に積載されるコンテナのラッシングに関する国内法が存在する場合、それに関する情報が求められる事となった。

 

(7) 海難及び事故報告とその分析(議題7関連)

日本で生産された次亜塩素酸カルシウムの輸送に関する危険性評価結果の報告(DSC 5/INF.6)については、議題3とあわせて議論された。その他の文書DSC 5/7、DSC 5/7/1〜DSC 5/7/7)については時間的制約のため次回DSC 6で審議されることなった。

 

(8) 貨物関連事項に係わるIMO諸規定及び教育訓練要件の実施(議題8関連)

時間的制約のため、提案文書DSC 5/8(ICHCA)については、完了目標を2001年として次回DSC 6で審議されることとなった。また、副議題8.1 A.537(13)の改正については、STW31においてSTCW条約の1995年改正によって不用となった当該A.537(13)を含む決議を廃止する総会決議案が承認されたことを受け、小委員会は当該副議題を作業計画から削除することに同意した。

a 総会決議A.537(13)「ばら積み又は包装形態の危険物積載船舶の貨物操作に責任ある職員及び乗組員の訓練」の改正

第31回STW小委員会において95年改正STCW条約発効に伴い廃止する総会決議等を列挙した総会決議案を承認したところから、本小委員会としてはこれら以上の審議の必要はなく、作業項目から削除する事に合意した。

b 複合輸送モードのための訓練要件の策定

審議時間不足の為、次回会合にて審議される事となった。

 

 

 

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