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c CTU内の貨物情報及び固縛の改善

ノルウェーはその提出文書(DSC 5/6/2)に基づき船舶及び貨物の安全の向上はかるため、CTUに収納される一般貨物が適切に固縛されている事を確認し証明書を提出する事を強制要件とする提案を行った。ICS(DSC 5/6/4)はノルウェーを支持すると共にIMO/ILO/UN/ECEのガイドラインの遵守を訴えた。エストニア(DSC 5/6/5)もノルウェーを支持し、かつ危険物の場合はMULTIMODAL DANGEROUS GOODS DECLARATIONに固縛についても適切になされている事を記載しこれを強制要件とすべきであると提案した。

ロシアは一般貨物の損傷により隣接して積載される危険物収納CTUが損傷を受ける可能性を指摘しノルウェーを支持し、ギリシャも同様の趣旨から支持した。独、米は問題の存在を認めるも一般貨物にまで証明書の提出を求める事は膨大な量の書類を生み船長に負担を増やすのみで実効性はないと反対し、日本も同様の理由で反対した。蘭は一般貨物についても適切な固縛を行いこれを証明させる必要を認めながらも適切な手段の無い事を案じつつ、貨物がCTUに収納される時点における根本的な対策の必要性を強調した。

マーシャル諸島は、この問題はここ10数年来の問題であり、根本的な対策とは言うに易しだが、内陸部におけるコンテナ収納作業をいかに管理するかは困難な問題であると指摘した。日本は実行可能な一例として日本で実施されている危険物収納検査を紹介し関心を得た。

CEFICは同組織のメンバーは危険物のみならず一般化学製品の収納/輸送について全ての規則/コード/ガイドライン等を適用しかつSAFETY、QUALITY ASSESSMENT SYSTEMを導入し関連業者を含めこれを適用すべく準備中であると説明した。その後SOLAS条約との係わり合いやSPI-WGとの共同作業等種々検討されたが、最終的に議長は、

i 解決すべき問題が存在する。

ii 現行規則やガイドラインの遵守が先決である。

iii 各国にノルウェー文書(DSC 5/6/2)に対するコメントや提案を次回会合に提出するよう要請する。

iv MSCに作業計画目標を2002年とするよう要請する。

と総括し合意された。

 

d CSSコード付録13計算方法の改善

前回会合にて米国提出のDSC4/Inf.9は有益であるとしてCSSコードに取りこむべく改正案を提出するよう要請されたのを受け、DSC 5/6/3として米国より提案されたものである。審議の結果、CSSコード付録13の補足する事に合意し、ドラフティング・グループを設けコード改正の為のMSCサーキュラー案(DSC 5/WP.5)を作成した。これはMSC 72提出され改正案が採択される見通しである。

 

 

 

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