日本財団 図書館


ii BC Codeの見直しに関する通信グループにおける留意事項

基本的には、各貨物に関する記述の充実に協力すべきと考えられる。また、各貨物の記述を充分に見直すとともに、以下の項目に留意する必要がある。

イ 全体として、新たな事項が多く追加されることが考えられるため、必要に応じて、報告の中で明記させる等、適切に対処すること。

ロ 貨物の分類に関する間違いが無いよう、特に危険物については、正確を期すこと。

ハ 各貨物の通風要件について、可能な限りデータを集め、適切な記述にすること。

ニ 貨物の正式名称を適切なものとすること。

ホ 硝酸アンモニウムの隔離要件等について、必要に応じて見直すこと。

なお、BC Codeの見直しC.G.には次のことが要請されている。

(a) 複数の言語で作成されることに留意しIndex等について検討すること。

(b) 新BC Codeの内容も提案文書として提出すること。

 

(6) 貨物固縛マニュアル関連事項(議題6関連)

a バラスト管理の安全問題(DSC 5/6 事務局)

MSC 71にてIACS(MSC41/9/2)は洋上におけるバラスト水注排水作業に関連し、復原力等の変動に伴う外力の変化に対しCSMに注意事項を付記するなど何等かの考慮を払うべきではないかと提案したものである。本小委員会の審議では日本はバラスト問題に付いてMEPCの審議が引き続き行われており、どのような形で成案が得られるか判然としない状況でこうした問題を検討するのは時期尚早であると指摘し、多くの支持を得た。

議長は今回の審議を踏まえ、次回会合で審議する為に提案又はコメントを提出するよう求めるとともに、MSC、MEPC及び関連小委員会であるSLF、DE小委員会に本小委員会での審議の結果を報告する事とした。

b CSSコード付録13の改正提案

独は提出文書(DSC 5/6/1)に基づきウェッブラッシングに係わる最大固縛荷重の破断荷重に対する割合を70%から50%に改正する事を提案したが、ノルウェー及び英国は付属書にある資料は引っ張り試験の単なる実験報告で具体的に改正を提案しているわけではなく改正を必要とする理由は薄弱である、さらに強度を上げる事によって衝撃荷重が増加するのではないかとの危惧もあり、また現存の固縛用具をどうするかなど検討しなければならない多くの問題がある。いずれにしてもデータが不充分であると指摘し、キプロス等がこれを支持した。

これをうけ議長は独に対し次回会合にて審議する為に更なるデータ/資料を提出するよう求めた。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION