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v 今後の取扱い

BC Codeの改正案が海上安全委員会に送られる。

i BC Code付録D−試験法の改正

i 経緯、主な提案文書及び日本の主張

主な提案文書は以下の通りであり、日本の対応は適宜対処であった。

イ CEFIC提案について(DSC 5/5/5)

BC Code付録D.5(爆発感度試験法)の改正提案。ISO等の基準に合わせて、記述を充実させることを求めている。

ロ アルゼンチン提案について(DSC 5/5/6)

BC Code付録D.6(木炭の自己発熱性試験法)の改正提案。国連危険物輸送専門家委員会の勧告と整合を図るための改正を求めている。

ii プレナリーにおける議論(WGの設置前)

BC Code付録D.5の改正については、CEFICより提案文書が説明され、独が支持を表明し、改正案をWGで仕上げることになった。

BC Code付録D.6の改正について、アルゼンチンより提案文書が説明された。英は改正を支持し、WGで審議したい旨を述べた。独は、国連勧告との整合性の確保に賛成するとともに、ばら積み貨物(木炭)については、試験の試料が適切に貨物の性質を代表するのかとの疑念がある旨を述べた。ノルウェー、キプロス及び米は、試験は試験機関により実施されることから、付録D.6(木炭の自己発熱性試験法)をBC Codeに含める必要は無く、国連勧告に言及すれば良いとの意見を述べた。本件についてはWGで審議することとなった。

iii WGにおける議論

イ 特段の意見は無く、BC Code付録D.5の改正案が合意された。

ロ 改正案は基本的に了承されたが、試験を実施する機関に関する規定が問題となり、新様式IMDG Codeの案に基づき、次回会合で検討することとなった。

iv プレナリーにおける議論(WGの報告後)

特段の意見は無く、BC Codeの改正案(D.5)が承認されるとともに、BC Code付録D.6は次回会合で審議されることとなった。

v 今後の取扱い

BC Codeの改正案が海上安全委員会に送られる。

j まとめ

i 主な決定事項

今次会合においては、日本がCoordinatorを努めている液状化物質判別法に関する通信グループを引き続き設置するように海上安全委員会に求めることが決定された。また、硝酸アンモニウム等の積付・隔離要件等BC Codeの一部の改正が決定されるとともに、BC Codeの付録を始めとするBC Codeの構成の変更及び各貨物に関する情報充実のための通信グループ(Coordinator: 豪)の設置を海上安全委員会に求めることになった。

 

 

 

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