ロ 仏提案について(DSC 5/5/7)
BC Code個別スケジュール案(DSC 5/INF.2)のうち砂糖に関する部分を改正し、水による溶解に係る注意事項を追加することを求めている。
ハ 豪提案について(DSC 5/INF.3)
DSC 5/5/3に関連して、綿実及びひまわりの種に関する調査結果を報告している。
ii プレナリーにおける議論(WGの設置前)
BC Code付録B−シードケーキの改正については、豪より提案文書(DSC 5/5/3 & DSC 5/INF.3)が説明され、英はWGで審議したい旨を述べ、WGで審議することとなった。
BC Code付録C−砂糖の改正について、仏より提案文書(DSC 5/5/7)が説明された。ブルガリア及びブラジルはこの提案を支持した。米は、提案を支持するとともに、塩も同様の問題がある旨を指摘した。改正案は原則として合意され、改正案はWGで審議することとなった。
iii WGにおける議論
イ シードケーキの危険性は、油分や水分により概ね決定され、シードケーキの種類によらない旨が指摘された。豪の研究成果の適用範囲を見直した結果、油分が4 %以下であって、油分と水分の混合物が15 %以下であるシードケーキは、種類によらず要件を適用する必要が無い旨が確認され、BC Codeの改正案が作成された。具体的には、シードケーキ(b)(UN 1386)の「菜種かすペレット及び大豆かすであって油分が4 %以下、且つ、油分と水分の混合物が15 %以下のものには要件を適用しない」とあるのを、「油分が4 %以下、且つ、油分と水分の混合物が15 %以下のものには要件を適用しない」と改正する案が作成され、併せてシードケーキ(c)(UN 2217)(油分が1.5 %以下、且つ、水分が11 %以下)の個別スケジュールは削除することになった。これに対して、日本は、国連番号を有する物質の個別スケジュールを削除することは適当ではない旨を指摘するとともに、物質の種類によらない要件適用のクライテリアを設定するのであれば、国連危険物輸送専門家委員会に提案する必要がある旨を指摘したところ、理解が得られ、改正案では、適用除外規定に二つの物質を加えることになった。
ロ フランス提案は一部修正のうえ、新様式BC Codeの検討の基礎資料であるDSC 5/INF.2に取り入れられることになった。
iv プレナリーにおける議論(WGの報告後)
特段の意見は無く、BC Code等(DSC 5/INF.2)の改正案は承認された。