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c ばら積み貨物の正式名称

i 経緯、主な提案文書及び日本の主張

日本はBC Code付録Aに記載されている液状化物質の名称に混乱があることを認識し、その改正案を第2回会合に提案(DSC 2/12/2)したところ、各国の支持を得て、改正案はE & Tグループで手直しされ、第3回会合に提案された(DSC 3/3 ANNEX 9)。蘭は、付録Aに限らず名称を整理すべきとの考えを第3回会合に提案した。

前回会合(DSC 4)では、貨物の正式名称については、WGの報告後に引き続き実施されたWGにおいて審議され、検討の結果、 BC Shipping Name(BCSN)という用語を貨物の正式名称として用いることで合意され、今次会合にWGの報告として提案された(DSC 5/5)。

日本は、液状化物質としての精鉱の名称としては、「鉱物名」及び「精鉱」を用いれば良い旨を説明し、豪及び加の理解を得たが、WGの合意には達しなかった。今次会合における日本の対応は適宜対処であった。

本事項においては、第3回以降の会合から送られたものを含め、主として以下の提案について審議された。なお、本事項の最終化目標年は、2002年である。

イ DSC 5/5(DSC 4のWGの報告参照)

BCコード付録A、B及びCにおけるBulk Cargo Shipping Name (BCSN)の使用及び固体ばら積み貨物の通風換気要件の明確化について、前回会合(DSC 4)におけるWGの結果を報告している。貨物申請書にはBCSNを使用すべきとしているが、各貨物に対するBCSNの命名方法、BCSNのCode上の位置付け等については言及していない。

ロ DSC 3/3(E & Tグループ)のうちANNEX 9

BC Codeの付録A(液状化物質)を改正すべきとの日本の提案(DSC 2/12/2)に基づき、E & Tグループが用意したBC Codeの付録Aの改正案であり、日本は支持している。

ハ DSC 3/11(オランダ)

BC Codeに新11節(貨物情報)を設けること、付録A及び付録Cに記載されている物質については、これらの名前をCorrect Shipping Name(CSN)として用いるよう規定すること等を提案している。日本は、CSNという新しい名称の使用は混乱を助長する恐れがあること、貨物情報の提供についてはSOLAS条約第VI章に既に記載されていることを勘案し、本提案には反対している。

ii プレナリーにおける議論(WGの設置前)

前回会合におけるWG議長(トロヤ、仏)より、DSC 5/5に基づき、前回会合の木曜日以降に実施されたWGの結果が報告された。(5.4節(2)参照)ばら積み貨物の正式名称については特段の意見はなく、WGで審議することとなった。

 

 

 

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