ii 関係文書
他機関の決定や本委員会前回会合の報告を別として、本議題の下では主として、以下の提案文書について審議されることとなった。
DSC 5/5〜DSC 5/5/8、DSC 5/INF.2〜DSC 5/INF.4及びDSC 5/INF.10
DSC 3/3(Annex 9)、 DSC 3/11及びDSC 3/11/1
iii WGの設置
本議題についてはWGを設けて審議した。
b BC Codeの新様式の付録に関する検討(C.G.の設置)
i 経緯、主な提案文書及び日本の主張
前回会合において、豪がBC Codeの付録A(液状化物質)、付録B(化学的危険性を有する物質)、付録C(液状化物質ではなく化学的危険性も有しない物質)及び付録E(付録Bに記載されている物質に関する非常措置)について、Codeの構成を変更し、これらの付録に記載されている要件や情報を物質毎にまとめる改正を提案したところ合意され、豪をCoordinatorとする通信グループが設置され、検討が進められた。この通信グループにおいては、現行BC Codeに記載されている内容を変更することなく、新様式のBC Code付録案を検討することになっていたため、日本は参加していなかった。通信グループのCoordinatorである豪は、各物質に関する記述を充実させるため、引き続き通信グループを設置することを求めている。主な関係文書は以下の通り。
イ 豪、通信グループCoordinatorの提案について(DSC 5/5/4)
通信グループの報告である。付録G(石炭等のガス濃度計測法)も各貨物の個別スケジュール(貨物毎の要件等)に含めること、一部貨物の個別スケジュールを一つにまとめることなどが提案され、通信グループの設置が求められている。日本の対応は適宜対処であるが、通信グループが設置されれば、参加する方向で検討することとしていた。
ロ DSC 5/INF.2(豪)
新様式BC Code付録の案である。現行BC Codeに無い記述も、鍵括弧付きで含められている。
ハ DSC 5/INF.4(豪)
新様式BC Codeに係る各項目の定義及び物質名の一覧表が示されている。
ii プレナリーにおける議論(WGの設置前)
上記3提案について豪より説明がなされた後、以下の議論があった。
ノルウェーより、付録A、B、Cの取り扱いをどうするのかとの問題が提起されたのに対し、豪は他の条約との関係もあるがBC Codeの付録はなるべく簡潔な構成にしたい旨を述べた。仏は、BC Codeは条約等については脚注の変更で済むと思われるがBC Codeを引用しているのはどの部分なのかと事務局に質問した。そのため日本が、HNS条約ではBC Codeの付録Bが本文引用されていること、前回のWGにおいては、付録A、B、Cは名前だけでも残す方向で話が進められていたこと等を指摘した。