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ナ プロピオン酸イソブチル(クラス3、UN2396)の引火点が独の測定によれば31.0℃であるため、現行IMDGコードの容器等級2を3に変更するよう要請する独提案 (DSC 5/3/26)である。小委員会は、合意しE & Tグループに必要な修正を行うよう要請した。

ラ 「無機硝酸塩類(水溶液)、UN3218、クラス5.1」の輸送に使用できる中型容器(IBCs)へ主管庁の許可に従ってプラスチック製内容器付複合中型容器の使用を認めることを要請するスペイン提案(DSC 5/3/29)である。本件に関し国連での検討結果を待って検討することとなった。

 

(4) EmSの改正(議題4関連)

小委員会は、改正したEmSをIMDGコードの31回改正に含めるためにDSC3、4に引き続きEmS作業グループにおいて作業を行うことを承認した。小委員会は、EmSワーキンググループの作業結果(DSC 5/WP.3)の報告書及び通信グループの付託事項について支持し、FP44において防火に係わる当該EmS改正案(DSC 5/WP.3 annex 3、4、5)を検討するよう事務局に対し指示した。

 

(5) BCコードの改正(固体ばら積み貨物の性状評価を含む。)(議題5関連)

a 審議事項及び関連文書

i 審議事項

議長より、本議題の下では1]BC Code(固体ばら積み貨物に関する安全実施基準)の改正(構成の見直し等)、2]液状化物質判別試験法、3]貨物の性状の評価等に基づくコードの改正の三項目を扱う旨が述べられた。具体的には:

1]-1 BC Codeの新様式の付録に関する検討(C.G.の設置)

1]-2 ばら積み貨物の正式名称

1]-3 化学的危険性を有する固体ばら積み貨物の通風要件

2] 液状化物質判別法

2]-1 液状化物質に係る事故の調査結果

3]-2 硝酸アンモニウムに係る隔離及び積載要件

3]-3 貨物の個別スケジュールの改正(付録B−シードケーキ、付録C−砂糖)

3]-4 BC Code付録D−試験法の改正

について審議することが確認された。また、前回会合で作成した「SOLAS条約第XII章第10規則に係る貨物密度の計測法」(MSC/Circ.908)をBC Codeに取り入れることが第71回海上安全委員会(MSC 71)で決定した旨が述べられ、取り入れに係る作業も今次会合で実施することになった。

 

 

 

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