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オ 救命器具(非膨張式のもの、膨張式のもの)の積載及び隔離に関する項目を改正し、当該危険物に対してSOLAS条約の要件に係わらず危険物隔離規定を適用しないことを要請する仏提案 (DSC 5/3/16) である。日本は、「SOLAS条約の関連要件を満足しない他の救命器具については、隔離要件を免除することについての安全性について明確にし、新たな国連番号の下に別の品名で輸送すべきであると考える。」旨発言したが、賛成多数で本件は合意された。小委員会は、E & Tグループへ第30回改正内容に必要な修正を行うよう要請した。

ワ 当該物質の危険性に留意して包装方法の安全性レベルを高めるため包装方法P601を改正することを要請する仏提案 (DSC 5/3/17)である。本件に関し国連での検討結果を待って、検討することとなった。

カ 当該物質の危険性に留意して包装方法の安全性レベルを高めるため包装方法P401及びP402を改正するよう仏提案 (DSC 5/3/18)である。本件に関し国連での検討結果を待って、検討することとなった。

ヨ 新様式IMDGコードに係わる教育訓練期間に関する独(DSC 5/3/19)である。本件については、MSCへの報告書に銘記することとなった。

タ 積載に関する一般要件中、「熱源」の定義にヒーティングタンクに関する要件を加える独提案 (DSC 5/3/20)である。小委員会は、本件に関し原則合意しE & Tグループに第30回改正に取り込むよう指示した。

レ DSC4での合意に基づき国際的な非公式WG会合を開催した結果を報告する独 (DSC 5/3/21)である。MSCへの報告書に銘記することとなった。

ソ クラス4.2、「炭素(UN1361)」及び「活性炭(UN1362)」の特別規定に規定されている免除条項の一部を緩和する提案独(DSC 5/3/22)である。日本は、本改正案を採用する場合、代表試料が当該貨物の性質を正しく代表することを担保することが重要である旨指摘した。本件は、原則的に合意され詳細の検討についてはE & Tグループに委ねられた。

ツ EmSガイドの改正に係わる作業方法について審議するための独提案(DSC 5/3/23)である。本件に関し作業部会を設立することが合意され、会期外において引き続き通信グループを設立し次回DSC 6へ最終案を提出することとなった。

ネ 新様式IMDGコードの海洋汚染物質に関するガイドラインとGESAMPのハザードファイルとが一致していないDSC及びMEPCにおいてすでに承認されている「コラムBの5(Extremely toxic)」の導入及び「コラムAのTainting」の削除により新様式IMDGコードの該当個所の改正を要請する独提案(DSC 5/3/ 24)である。小委員会は、本件について合意しE & Tグループに必要な変更をするよう指示した。新様式IMDGコード7.3(事故時の特別要件及び火災に関する注意事項)及び7.8(事故時の特別要件)が十分な審議を経ず作成されていることから削除することを要請する独提案(DSC 5/3/25)である。小委員会は、本件に関し現行の文書を留めることを決定をし合意されなかった。

 

 

 

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