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9-1.Open-EDI、簡易EDI

 

Q9-1-1:最近Open-ediとか簡易EDI等の言葉を目にしますが、最新動向について説明してください。

(1)Open-edi

電子データ交換(EDI)の経済的利点は広く認められていると思われます。しかしながら、EDIにかかわる当事者間では、業務と技術との両面にわたってきめ細かな合意を必要とするため、EDIを構築するためには依然として無視できない初期費用を必要としています。一時的取引関係でEDIを行う場合、このような合意をするために多くの費用を費やすことは合理的ではありません。さらに、非常に多くの取引先の管理やその相手との関連協定書を完備することが効率的でないことも理解できるでしょう。よって現在のEDIで効果が見られるのは、限られた取引先との継続取引に採用された場合に限られると言えます。

Open-ediは、標準ビジネスシナリオを採用し、それらを実行するために必要な情報技術サービスを導入することで、より広い範囲でEDIの効果を現実的なものにしようとする方法論です。そのためには、データの定義からビジネスシナリオの定義、またそれを実装するための情報技術にいたるまで、いろいろな標準を整備する必要がありますが、そのための枠組みとして制定されたのが、JIS規格「標準電子取引参照モデル(Open-edi reference model)」です。

いったん、ビジネスシナリオに合意し、標準電子取引規格に従えば、取引当事者間で先にあげた協定書も必要がなくなり、単にビジネスシナリオに沿った標準電子取引の流れに参画すればEDIが実現できることになります。

・Open−ediの機能概要

Open-edi、すなわち標準電子取引参照モデルは、標準電子取引に必要とされる各種規格を明確化し、それらの規格の開発にあたって用いるべき基本的な概念を定義することで、こうした規格の体系を提示することを目的としています。これはEDI標準化作業にかかわる組織間での協調作業の基本と考えられます。また、この協調作業と、既存・作成中・将来の規格開発の統合を行うための枠組みを提供するはずです。

標準電子取引参照モデルでは、事業取引の側面を描くために次の二つのビュー(view)を用います。

 

 

 

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