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・化学業界:CEFIC(Conseil Europ en des F d rations de l'Industrie Chimique (European Chemical Industry Federation)は、1998年にEDIFACTとX.400の組合わせを決定し、GE社のネットワークサービスを利用。

・電子機器業界:EDIFICE(EDI Forum for Companies with Interest in Computing and Electronics)に、電子部品製造業者とコンピュータ製造業者が参加している。

・フェリー業界:UNICORNというシステムで、フェリー業者が、停泊位置、乗換、車の積載スペース予約、乗船券の発行を行っている。フェリー3社が共同で、EDIFACTによるデータ交換を実施。

・運輸業界:TRANSPOTELと呼ぶIBM社の国際ネットワーク上に展開されているVANサービスでEDIを実施。EDIFACT採用を決定。

・シッパー・運送業者間:DISH(Data Interchange for Shipping )で、 シッパー、海貨業者、海運会社、Ro-Ro 船運航会社、航空関係会社間の電子データ交換が実施されている。

・税関・港湾局・運送業者間:海貨業者、海運会社、税関、港湾・空港当局等の間の電子データ交換として、オランダでは、スキポール空港のCARGONAUT、ロッテルダムのINTISがある。ベルギーでは、アントワープのSEAGHA、ブリュッセル・アントワープ・ザベントンのSADBEL、ドイツでは、ハンブルグのDAKOSY、ブレーメンのKOMPASS、フランクフルトのALPHA、イギリスでは空港貨物の税関情報処理システムACP90、フランスのSOFIなどがある。

・貿易業界:輸出入者、船会社、SWIFT等が中心となって「船荷証券のEDI化」を目指したBolero, Mandate, Edibol の3つのプロジェクトが実施された。1998年6月にBolero Operations Ltd.がロンドンに設立され、本格的稼働に向けて動き始めている。

●EDI実施状況:

・EDIの普及している米国では、米国内取引では電子データ交換に、ANSIX12、外国の取引相手業者との電子データ交換にはEDIFACT、そしてヘルスケア関係でHL7をそれぞれ使い分けしている。

・なお、ANSIX12では、全てのメッセージ開発に関して、1995年以降EDIFACTに移行することが運営委員会で承認され、メンバーの投票にかけられた。1992年11月開票の結果は、1995年以上ANSIX12の開発と保守を中止し、1997年以降完全にEDIFACTに一本化するという将来の方向性が明確になった。標準の開発と保守作業を一本化することにより費用・労力の重複を回避するのがその目的である

 

 

 

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