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ディーゼルエンジンというのは大変原始的なエンジンです。といいますのは、ピストンが上がってきて圧縮したときに軽油を噴くんですね。噴くということはどこから燃えるかわからない、大変原始的。ガソリンは噴射のタイミングだとか量とかいろんなことが制御できるものですから大変きれいにできるんですけれども、ディーゼルではなかなかきれいにすることが難しいという原理的なものを持っております。これを吸気のスワールだとかピストンヘッドにくぼみをつけたり、いろいろなことをして、馬力も十分出て、然もきれいな排ガスにできないか、という研究をやっております。その結果、ヨーロッパの車より馬力もトルクも大変いいというようなエンジンができつつございます。

研究段階では、NOxも、黒煙も、ハイドロカーボンも大変いい状況で完成しています。これをなんとか早く実用化したいと考えています。

 

次世代ディーゼルエンジン(大衆車用)

燃費向上策として非常に有望 欧州では主流になりつつある

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<ハイブリッド自動車> さて、これからは内燃機関の革新領域でございます。それはガソリンのハイブリッド、電気とのハイブリッドの自動車でございますけれども、先ほど大臣も言われておりましたプリウスもございます。当社のインサイトを例にとってお話しさせていただきますけれども、燃費はリッター35キロメートルです。これは相当な燃費ですけれども、アメリカで言うと70マイルと大変大きい値です。

 

 

 

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