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第5章 今後の課題・留意点

 

1. e請求書を活用した決済連動システム構築について

 

・フラミンゴが全国展開した場合、各地区(組合)ごとにサーバを設置するのか、一元化するのかについて、運用体制を確立することが求められる。なお、サーバを各地区(組合)毎に設置する場合は、サーバの仕様を統一して、システムやデータに互換性を持たせることが重要である。

・オープンなインターネット上で決済システムのサーバを設置するため、セキュリティには細心の注意を払うことが必要である。本仕様では、認証システムの確立、及びアクセスログ・e請求書のバックアップ取得に留意し、システム及び運用の2つの側面からセキュリティに配慮することとした。ただしシステム構築時には、最新技術の見直し、導入を行うことが重要である。

また、本仕様では、e請求書を作成する「XML変換システム」をサーバ側で構築しているが、XMLが普及し、XML文書作成、変換ツール等の環境が整備されてくれば、e請求書をクライアント側のパソコンで作成・送信することで、オープンなネットワーク上で構築するより、セキュリティ対策は万全なものとなる。

・バンキングソフトとして(株)テクニカルソフトの「バンキングマム」の新バージョンの利用を想定しているが、実施設計段階では、バンキングソフトの選定見直しを行うことが重要である。また、実施設計においては、バンキングソフトのベンダーと連携したシステム構築を行うことが重要である。具体的には、e請求書を作成する「XML変換システム」は、ベンダー側に開発を依頼することで、精度の高いシステム構築が期待できる。

・本仕様で提案したe請求書の仕組みが、フラミンゴ会員企業の会計システムへ組み込まれ、標準化されるよう留意することも、システム開発において重要な要因である。

 

 

 

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