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2. 各システムの最新動向

 

本節ではフラミンゴにおいて導入可能性のある企業間決済の最新動向として、銀行振込を行うファームバンキングシステム、及び郵便貯金口座からの振替を行うキャピオンについて検討する。ファームバンキングシステムには各銀行が提供する仕組みと、株式会社NTTデータが提供するANSERシステムがある。

(1) 銀行のファームバンキング

1] 基本機能

銀行のファームバンキングは、全国銀行協会連合の定める全銀手順または全銀TCP/IP手順により通信プロトコルが定められている。以下、これらを「全銀方式」と表記する。

各行により詳細サービスは異なるが、基本機能は「振込手続」「残高照会」「明細出力」の3機能である。

第1章で検討したように、フラミンゴ事務局及び会員企業からの要望は、オープンなインターネットを活用したシステム構築であったが、現在ファームバンキングはインターネットには開放されていない。(各行がサービス提供するWEBバンキングは、すべて個人口座を対象としたものである)。企業間取引を行うファームバンキングをインターネットに開放することは、2000年3月現在では各行とも検討していない。

したがって、ここでは銀行と利用者企業を結ぶクローズドな仕組みであるファームバンキングについて、三和銀行のSANLINE Xtraを例にその機能を概観する。

表3-2-2 三和銀行ファームバンキングシステム「SANLINE Xtra」の概要

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資料)三和銀行ホームページより三和総合研究所作成

 

 

 

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