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*現状のゼロニードサービスと比較して、月額基本料2100円(東京エリアの標準的な契約コースの場合)と送信料金300円(定額)が毎月コストとしてかかることとなる。

■携帯電話・PHSにおけるインターネットメールサービスの利用可能性

<メリット>

*ポケットベルの通信範囲よりも、広域のエリアでの通信が可能であり、今後フラミンゴシステムを広範囲に拡大していくことを想定した場合、フラミンゴへの導入価値は高いと考えられる。

<デメリット>

*ポケベルにおけるメール転送同様月額基本料金、通信料金等、コスト負担が増加する。

*傭車情報の一斉同報自体をメール情報で行う場合、ポケベル配信のデータの記号性(12桁のコード)、統一性が失われるため、決済システムに連動させる場合など、情報の吸い上げが困難となる。

■携帯電話でのWeb接続サービス(iモードサービス)の利用可能性

<メリット>

*iモードのホームページ制作には、既存のHTMLを利用できるため、iモードに対応したフラミンゴ会員向けの企業紹介ページを制作・掲載することにより、会員が成約時に取引先の企業情報を即時に確認することができる。

<デメリット>

*利用には会員各社に携帯電話の基本使用料、通話料等の負担が発生するが、傭車情報は従来通りポケベルで行い、コミュニケーションツールとしてのみ利用する場合は、基本的なコスト負担は従来通りで、上記サービスを利用する場合のみ任意に負担するため、大きな制約とはならないと考えられる。

<備考>

*i-モードには決済機能があるものの、各銀行が個人向けに提供する残高照会、振込などのサービスに限定されており、業者間の決済システムに応用することは現時点では不可能である。ただし、技術的に業者間の決済に利用可能となった場合も、企業決済にiモード端末を利用する可能性は低い。

以上の検討から、今後の携帯電話サービス等の発展動向によっては、その活用可能性もあるが、コストや一斉同報とその通信範囲、データの記号性、統一性の確保など、総合的な機能ではポケベルが最も適していると判断され、その利用を前提として検討していくことが適切であると考えられる。

 

 

 

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