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*即時に情報を入手でき、迅速性が高い

コンピューター通信では、発信された求車情報を得るためには、自らネットにアクセスする必要があるが、ポケベルによる傭車システムでは情報は発信されると即時に会員全員に認識されるため、受け手は常に情報を即時に入手でき、情報発信者も迅速なレスポンスを期待することができる。

*安定性が高く災害時の物資輸送情報の伝達手段として活用できる

NTT基地局からの無線による通信手段であるポケベルは、コンピューター通信の伝達経路でもある電話回線と比較して、相対的に災害時等の安定性が高く、緊急物資輸送情報の伝達手段としても活用が期待できる。

■無線による傭車システムと比較したメリット

*免許が不要

無線による傭車システムでは、基地局、移動局の無線通信設備に投資コストが係る他、無線通信局の設置に免許が必要である。これに対しポケベルによる傭車システムは当然ながらこうした特段の手続きは不要である。

*記録性があり情報伝達ミスが少ない

電話を用いた場合も同様であるが、音声によるメッセージ通信であり、一般的にはメモリー機能がないため情報伝達ミスがあっても、別途電話等で確認を行うまでチェックができない。これに対しポケベルによる傭車システムでは、ポケベルのメモリー機能により事後の情報発信内容の確認が可能である。

*参画企業数の制約が小さい

無線によるシステムの場合は、1チャンネルあたり20社程度が限界であり、それ以上だと混線してしまうとされているが、ポケベルの場合はこれよりも遙かに多くの会員を一斉同報の対象とすることが可能である。

(4) 今後の方向性〜携帯電話の発展とフラミンゴ

これまで、携帯情報端末は、同会社端末間での文字情報の送受信や電話機能などのコミュニケーション機能が中心であった。しかし、NTTドコモによるiモードサービスを契機に、携帯電話そのもののインターネット接続端末化が進行している。また、携帯電話に限らず、ポケットベル、PHSなどの携帯情報端末においても、インターネットメールの送受信サービスが展開されている。以下では、フラミンゴシステムへの新たな携帯情報端末活用の可能性について検討を行う。

 

 

 

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