4] 自転車重視の都市づくり
・自転車道ネットワーク
地球温暖化を深刻に受け止めたヨーロッパでは、近距離の移動では車に代わる交通手段として自転車利用を促進しようと自転車道を急ピッチで整備している。オランダでは国レベルで自転車マスタープランを策定するように、特にアムステルダムやコペンハーゲンなど平坦な地形をもつ北ヨーロッパの街では、以前より歩行者優先と同時に、自転車が有効に使える街づくりを進めている。デルフトでは自転車道のネットワークを三段階に分けて構成するなど都市交通の主役とも考えている。
自転車交通には関心の少なかったフランスでも、地球温暖化への対処のため大気法を施行し、公共交通の推進とともに自転車交通の促進にも力を入れている。パリでは市内延長100km、郊外部を含めて200kmの自転車道を現在整備中である。