(3) 新海上システムへの貨物シフト量
1] 貨物シフト量の考え方
新海上交通システムへの「シフト貨物量」の可能性としては、前項2.4で示したとおりである。しかしながら、全量を対象とすることは、非現実的であり、ここでは、以下に示す考え方により新海上システムへの貨物シフト量とすることとする。
(考え方)
1) 現状の九州⇔関西および九州⇔南関東間のフェリー運航実績より、現状の1便あたりの消席率をヒアリングにより調査する。(なお、その際現状は物流センサス調査年次との整合をとるため、平成7年のものとする。)
2) 新海上システム導入時においては、現状の消席率を適用するものとし、新海上システム投入船舶の積載台数に現状の消席率を乗ずることにより、1便あたりの輸送台数を算出する。
3) 上記2)で求めた輸送台数に、現状のシャーシ、トラック1台あたりの貨物積載量を乗ずることにより算出される貨物量を、新海上交通システム導入による貨物シフト量として考えることとする。
2] 収支試算表での貨物シフト量
[大分⇔東京の場合]
・貨物シフト量240mタイプ:2,443トン
266台×10トン×0.7×0.5=931
216台×20トン×0.7×0.5=1,512
・貨物シフト量220mタイプ:2,160トン
235台×10トン×0.7×0.5=823
191台×20トン×0.7×0.5=1,337
大分→東京往航シフト可能性貨物量:5,790トン/日
大分←東京復航シフト可能性貨物量:9,292トン/日