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(2) 九州〜関西

港湾の集配力からみた場合、大分、志布志を基点として和歌山との組合せが可能となる。関西圏においてはいずれの港も後背県が同じである(3時間圏内)ことを考慮すれば、大阪湾内を航行しない和歌山とすることが、航海時間短縮の観点から望ましいものと考えられる。

また中京、関東方面への“Sea&Road"での輸送形態を想定した場合、九州の基点を大分とすれば、貨物は北九州エリアとなり大分/東京航路と貨物種類が同一のものとなる。

これらのことから九州⇔関西エリアでは南九州の貨物が集配できる志布志/和歌山の組合せが望ましい。

2.5.4 トラックとの競合に必要な運航時間及び所要速力

新門司〜東京を例として、表2.5.3に概算する。

 

表2.5.3 トラックとの競合時間

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新門司→東京間の貨物輸送は、現在概ね20〜21時間程度で行われている。トラックの物流時間(21時間)をもとに、新海上システムでの投入船舶の所要速力を逆算すれば、27.8ノットとなる。

 

 

 

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