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2) 短期、中期、長期の事業分野・テーマの検討

前項までの検討により、短期、中期、長期の事業分野とテーマを検討した。この結果を図表3-1と以下に示すが、次年度(平成12年度)の事業については、現在予定されている事業を示した。

1] 短期(〜3年)

短期で実施するテーマは、長期的なビジョンの方向性をふまえながらも、現在の財団の潜在力をふまえたものとする。

そこで、一般者向けにエコ交通の価値観を普及させるための動機付け、インセンティブのあり方を検討するとともに、事業者向けの環境対策活動の支援を実施し、また、従来からのモデル事業においては、地域とのつながりを強化する。

また、従来事業の延長にある公共交通と自転車の利用促進、モーダルシフトモデル事業のみでなく、交通に起因する環境負荷低減の取り組み、指標化などの検討を行う。

さらに、海外の先進事例調査や関連団体との横断的な情報流通の仕組み作りを行うことで、中長期の本格的なネットワーク化につながるようにする。海洋等の環境汚染計測等は、独自性の高い事業であり、継続して行う。

2] 中期(〜5年)

中期で実施するテーマは、長期的なビジョンの方向性をふまえ、財団の経営資源を強化するか外部との連携で可能な事業を中心とする。

エコ交通の価値観を普及させる事業は継続して行うが、手法の提供や環境教育との関連付けなど具体的な行動を伴う事業を目指す。

エコ交通のしくみづくりでは、自転車関連施設のインフラ整備などハード的な事業についても、行うことを検討し、また交通環境の評価事業への取り組みを本格化させる。

海外を含む団体とのネットワーク化は、環境対策情報など具体的な事業として展開することを目指す。

3] 長期(〜10年)

長期で実施するテーマは、長期的なビジョンを実現化するため、内部資源の強化や外部との連携を強化し、独創性と効果が高い事業を目指す。

現在は事業として明示化しにくい部分もあるが、以下のような方向性の事業を行う。

・個人や事業者のインセンティブをふまえた、新たな価値観に基づくエコ交通スタイルの普及

・長期的な地球温暖化問題への対応、多様な環境問題への対応

・海外とのネットワークを生かし、途上国への技術移転やエコツーリズムを実施

・エコ交通関連の施設整備、大気汚染や騒音・振動に係わる環境モニター等のハード開発

また、調査研究や事前のアセスメント的評価にとどまらず、実行とその後の評価をふまえ、財団の蓄積を生かしつつ新たな事業に取り組めることを目指す。

 

 

 

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