d. プログラムの対象者
一般社員から管理職まで、役職(または担当業務内容)に関わらず受講対象として想定されている。
e. 講師
社内の担当者およびProject ACTIONなどからの外部の講師による。
f. 策定方法
アムトラックの担当者が障害者団体や研究機関等の協力を得て策定している。例えば、『Assisting Customers With Disabilities』、『How May I Assist You ?』はアムトラックと身体麻痺退役軍人協会、その他多くの団体が協力した典型的な例である。また、Project ACTIONの協力を得ている。
g. 実施コスト
『鉄道従事者向け啓発用マルチメディア・トレーニング・プログラム』はProject ACTIONから助成および助言をうけて、カリキュラムを作製している。
h. 評価
アムトラックではセンシティビティ・プログラムに対して、受講者からのアンケートにより評価を行っている。トレーニングに対する評価アンケート(Training Evaluation Questionnair)と題されたアンケートの設問項目は以下の通りである(表3-2-4)。回答者は5段階のSD法により回答を行う。
また、1998年に前述の『鉄道従事者向け啓発用マルチメディア・トレーニング・プログラム』を発表した際には、CD-ROMによりインタラクティブ(双方向的)に活用できる教材の本格的な利用に先立ち、社内での事前調査を行い体験者からの評価を行っている。その結果は表3-2-5に示す通りである。プログラムが役に立つと言う声が多く、アムトラックのサービス水準の向上につながるという意見が多い。こうしたプレテストによる検証は、より効果的なプログラムを策定するための、重要なプロセスであるといえる。