第14回 ISO/TC145/SC1ミュンヘン国際会議出席報告書1999-05-13村越愛策
1. 会議名 :
ISO/TC145(図記号)SC1(一般案内用図記号)
2. 開催場所 :
ドイツ・ミュンヘン市ジーメンス・フォーラム1403会議室
3. 開催期日 :
1999−04-27 09:00-13:00
4. 参加者 :
A.ショブコウ女史(TC145委員長)以下ドイツ2、Mr.B.グレイ(SC1委員長)以下英国3、オーストリア2、アメリカ2、フランス1、中国1、オランダ1、スペイン1、ポルトガル1、日本6(加藤久明氏、池田宏明氏、盛山正仁氏、寺島清氏、石澤龍彦氏、村越愛策)
ISO/Central Secretary/Ms.M.ブールキン,Consmers Intenational/Mrs.S.ウッドハウス 以上計22名
5. 議長・幹事 :
Mr.B.グレイ(BSI)・Dr.D.フィッシュマン(BSI)
6. 議題
6.1 幹事報告 :
第13回マドリッド国際会議(1998-11-04)未承認議事録をSC1幹事のDr.フィッシュマンが発表し承認された。その概要は、WG1が担当しているIS09186(評価とテスト)については、コンピュータ・スクリーン上でのプレゼンテーションが認められ、このフォームを用いた提案が1999年末までにされること。また、今年1月ベルリンでのSC2/WGで提案された安全図記号のテストを行うこと。1シンボルあたり$2000を上限とした予算が見積もられていること。WG2のTR7239(視覚デザイン基準)については全く新しい基準に作り替えることが確認されたこと。WG4(IS07001の見直し)については、WT0(世界観光機関)の要請及びCOPOLCO報告に基づき、色彩を用いた図記号のイメージを重視した付属書を作ることと、SC2の安全図記号とも矛盾しないようにすることが確認された。
さらにWTOの作成した新優先順位リスト(N281)をIS07001に含めることとDr.H.ズワーガ(オランダ)Dr.C.ブラガ(オーストリア)Dr.J.フォスター(英)Ms.デーパ(米)の4名が、特設グループとしてこの問題に取り組むことが決定された。休止中のWG3(身障者用図記号)については、BSIが再活動できるようUKに働きかけることを確認し、このWGはいずれはWG4に含められることも言及された。(N272)
6.2 WG1座長報告 :
IS09186(一般案内用図記号の開発とテストの手続き)の見直しを図るため、これまでウイーン1998-05、マドリッド1998-11、およびユトレヒト1999-04と3回の会議を行った国際テストを行うにはその前提として資金が必要なことが確認された。9186の改正点は、
1. これまでの図記号テストより、その基準がゆるやかになっていること。
2. コンピュータを用いることによりテスト材料の作成が簡略化され経費が節減される。
3. 適切な標準とすべき図記号は、まず文言による標準図材(Standard Image Content)を標準化することが前提となる。
4. 基準とすべき文言をアネックスにおくことで、安全図記号や操作用図記号など他の図記号の標準テストにも用いられるようにした。異なる基準をもつことで、異なるタイプの図記号テストに用いることができるからである。さらに、テスト手続き上有効な点はIS09186に基づいて承認されたデータを、各国の要求に応じて別々にテストしたものから国際標準にしようとするものである。国際テスト資金不足の場合には、標準化されたものの見直しが有効であるが、今後6ヵ月の間に始められる数カ国によるテストで予想されることは、国際テストのための資金の調達が可能という見通しである。将来の一般案内用図記号テストがこれまでよりも満足すべきものとなることを報告する。(N276)